何が言いたい、朝日新聞?

2008-03-30 12:22:49 | 社会
天声人語
2008年03月29日(土曜日)付


沖縄本島の南端で、荒崎海岸は崖(がけ)となって海に落ち込む。
沖縄戦の末期、その磯に追いつめられた4人の女生徒が、泣きながら唱歌「故郷(ふるさと)」を歌った。
つらい体験を、ひめゆり学徒隊で生き残った宮城喜久子さんに聞いたことがある

▼砲撃のやんだ夜。宮城さんら4人は歌いながら、櫛(くし)や家族の写真が入ったかばんを海に投げた。
死を覚悟したときに文部省唱歌が口からもれたのは、沖縄の歌を一つも知らなかったからだという

▼日本政府は、明治の初めに琉球を併合した。
以来、「辺境の民」を「一人前の日本人」にするための皇民化政策が進められる。
沖縄の方言や歌はきびしく禁じられた。
学校のオルガンで弾こうものなら、教師が飛んできて怒鳴りつけた

▼沖縄戦での集団死(自決)も、そうした歴史のひとつの悲劇だ。
大江健三郎さんの『沖縄ノート』の記述をめぐる訴訟で、裁判所はきのう、「集団自決には旧日本軍が深くかかわった」と認定した。
大江さん側の勝訴である

▼軍と住民の「タテの構造」における死の強制、と大江さんは言う。その構造は、皇民化政策でならされた島にやすやすと根を張った。
そして「軍民の共生共死」を押しつけられた地上戦で、おびただしい住民の血が流れた。それが沖縄戦である

▼米国の著名な歴史家アーサー・シュレジンジャー氏から、「歴史は国家の応援団ではない」と聞かされたのを思い出す。
かく言う氏も、盟友ケネディ元大統領の失政には甘かったようだ。教訓としつつ、歴史を見る目を養いたい。

http://www.asahi.com/paper/column20080329.html




ん? 何が言いたいんだ、朝日新聞? 
日本が沖縄にやった事は、中国がチベットに対してやっている事と同じだと言いたいのか?

確かに、かっては沖縄本島は独立国と称していたが、
1609年に日中両属となった後、1872~79年にかけて完全に日本に併合された。

第二次大戦後、アメリカは沖縄を「琉球国」として日本から分離独立させようとが、
住民の強い意向により、1953年に奄美諸島(鹿児島県)へ、
次いで1972年には残る全域が「沖縄県」として日本帰属を回復し、現在に至っている。

しかし、先の大戦前の世界情勢はどうだっただろうか?
欧州各国をはじめ米露など、ほとんどの強国は覇権主義を唱え植民地政策を採ってきた。

中国の対チベットや対台湾政策が世界のブーイングを浴びているのは、
『今なお』古色然たる覇権主義を摂ろうとしているところにあるのではないのか?

しかも、沖縄は『住民の強い意向により』日本になったのだよ。

チベットの人々の意向はどうかね?


大江健三郎の訴訟に関しては、
「(大江は)個人名を挙げて、悪人、罪人とは言っていない」という言い訳が地裁で認められたに過ぎない。

裁判長も「自決命令それ自体まで認定することには躊躇(ちゅうちょ)を禁じ得ない」と述べている。

大江が『沖縄ノート』を現地取材もせず想像で書いたことは紛れもない事実だ。

原告は無論上告したから、大江にはこれからも苦悩の日々が待っている。











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