杉村の男気に報いよ。

「無所属では民主利する」　杉村議員が出馬を断念

2009年6月5日 朝刊中日新聞



　次期衆院選に北海道１区から立候補する意向を表明していた
自民党の杉村太蔵衆院議員（２９）＝比例代表南関東ブロック＝は４日、
党本部で記者会見し、出馬を断念することを明らかにした。

杉村氏は理由を
「現状では立候補しても大変厳しい結果になる。
　特に無所属で出れば民主党を利するだけになる」
と説明した。

北海道１区の自民党公認候補予定者である長谷川岳氏を支援するとした。

　杉村氏は２００５年の郵政選挙で同ブロックの党順位３５位で初当選。
次期衆院選では、無所属で出馬する意向を示していた。

　郵政選挙当時幹事長だった武部勤氏は、
「相談はなくびっくりした。杉村さんの将来のためにはいいことかもしれない」
と語った。






杉村の政治家としての手腕は特に買わない。

しかし、男としては立派な身の処し方であると思う。


YOSAKOIソーラン祭りの創始者として有名な長谷川岳が

政治家としてどうなのか未知数だが、

96年に出馬した時（32019票で落選）は

新党さきがけの現職だった荒井聰の後押しがあり、

北海道新聞では

「新進党支持者、社民党支持者のそれぞれ２割近くに食い込んでいる」
（96年10月15日）

とも書かれているから、

リベラル色の強い人なのだと思う。


しかし、北海道は土地柄そのものがリベラルであり、

このくらいの左利きでないと

現実には勝てないのかもしれない。


ちなみに長谷川は、ピーター・ドラッカーの

「何をやりたいかを明確にした後は、会議などするな」

という言葉を信条としているというから、

かなり強引な男であることが推測される。



北海道一区は、

全道労協の顧問弁護士などを務め、

民主党内でも旧社会党系議員を中心にしたグループ、
「新政局懇談会」（通称・横路グループ）

を率いる、左翼の首魁、横路孝弘が出馬する。



長谷川にシンパシーはないが、

やるからには勝て。


それが、杉村の男気に報いる道だ。