求人半減は経営者達の『声なき声』と思い知るべし。

2009-09-13 11:15:27 | 社会


高校生の求人半減「スタートラインにも立てない」

2009年9月13日朝日新聞



 高校生の就職市場が深刻さを増している

厚生労働省の11日の発表によると、
来春の高校卒業予定者に対する7月末の求人数は約13万5千人。

前年同期比の半分近くにまで落ち込み、
昨秋来の不況の影響が一気に表れた格好だ。

企業の採用活動が解禁となる16日を前に、
高校の進路指導担当者からは苦境を予想する声が聞こえてくる。

 厚労省によると、7月末の求人倍率は0.71倍。
北海道や東北、南九州は0.3を切る地域も多く、特に厳しい。

 青森市の青森工業高によると、
昨年1600件ぐらいあった求人が今年は800件強ほどにとどまるという。

進路指導主事の小田桐成登教諭は
「解禁日の16日になっても、
 面接すら受けられず待機状態の生徒が多くなるだろう。
 頑張れと言いたいが、頑張るスタートラインにも立てない」。






別に驚くには当たらない。


会社の経営者というのは

将来の景気動向を予測し、

雇用形態がどうなるかを考え、

自社の置かれる立場を勘案して

新規の求人をどうするのかを決めるのである。



これから民主党政権となり、

景気刺激策や成長戦略が皆無の中、

最低賃金1000円や非正規雇用のさまざまな規制、

おそらく急騰するであろう失業率、と、


今新規に正社員を雇うことのリスクを考えれば

誰が考えても躊躇するのは当然であり、


また、労働市場は

今よりさらに買い手市場になることは

火を見るよりあきらかなのであるから、

何もあわてて新規採用などする必要性は

まったくないのである。



むしろ今新たに雇用を増やせば

温室ガス削減の為に

生産は実質上制限され

自由経済活動が計画生産化される中、

民主党の労働者権利優先政策により

減給や解雇、時間外労働などは厳しく監視され、

大企業も中小零細も衰退低落し、

倒産や民事再生法を申請する会社が続出し、

さらに失業者の大量生産を産むことになるだろう。



高校生の求人が半減したのは、

上記のようになることが

充分に予測された上での自衛策というわけだ。




中小零細といえども

経営者は馬鹿ではない。



沈黙はしていても

経営者達は『声なき声』を上げている

と思い知るべきである。


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6 コメント

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Unknown (怒羅衛門)
2009-09-14 10:30:06
確かに労働者の権利は国が守らなくてはならないのですが、同時に経営者側の権利も守らなくてはならないのです。民主党のやろうとしていることは的外れもいいところです。こんな子供騙しの政策を心底、期待している人の気が知れません。
最低賃金千円やら非正規雇用の規制のような愚策には私も反対です。ただ、本来、労働者が受け取るべき賃金を不当にかっさらう人材派遣会社を通した非正規雇用は規制するべきだと思います。いろいろな問題もあるかと思いますが、非正規雇用は労働者、経営者双方ともに必要なわけです。それを賃金を保障しつつ、人件費を増やさないよう継続させていくためには派遣会社に支払っている部分を削るのも一策ではないでしょうか?(奥谷や竹中のような輩は反対でしょうけどね。)
民主党だけではなく、自民党にも本当に必要とされる雇用対策とは何ぞやというものを考えていただきたいものです。景気が回復したときに前回同様、大多数の国民がそれを実感できずに、さらに消費税まで上げられちゃあ、かないませんからね。
それにしても、雇用問題ってのは本当に難しいですね。この問題、国に押し付けるだけでいいのでしょうか?私は国民が雇用問題を誰かのせいにしていることにも問題があると思います。自分という商品を買ってくれた経営者という客に対して、常にベストを尽くしているのか?自分の会社のために働いてくれている従業員を死ぬ気で守る覚悟はあるのか?互いの権利を主張する前に自分の行いを振り返るべきではないでしょうか?互いのために行動し、尊重しあうことが雇用問題の解決、景気回復への一番の近道でありと思います。
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階級闘争 (P@RAGAZZO)
2009-09-14 15:41:01
怒羅衛門さん、こんにちは。

もうまったく、おっしゃるとおりです。
雇用者と労働者というのは革袋と酒のようなもので
一対で経済をなし生活を豊かにすべき存在だと思います。

私が共産主義や過激な社会主義をもっとも忌むところは
この労使の関係を階級闘争という問題にすり替え、
共に栄える発想が皆無で、
分け前の配分のことばかりを主張することにあります。

本来労使は相克する敵同士ではありません。
怒羅衛門さんのおっしゃるように、
雇用者は労働者がより豊かな経済と精神を保つべく
温かな目で見守るべきであり、
労働者は会社が厳しい時には多少の忍耐は我慢し
会社に忠誠を誓い、共に栄えるように力を合わせるべきなのです。

きれい事を言っているのではありません。
私は会社が赤字の時
自分の少ない貯金を崩して社員さんにボーナスを払いました。
しかし、社員さんもまた陰ひなた無く懸命に働き
私や会社を救ってくれました。

外国の方は知りませんが、
日本人同士であれば分かり合えるはずです。
お互い様なのです。
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胸打つ言葉 (やまびこ)
2009-09-14 21:15:54
Pさん、こんばんは。

今夜は素敵な言葉とお話を拝読させていただきました。
ありがとうございました。
人の人たる所以を感じさせていただきました。
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ええ話や (怒羅衛門)
2009-09-14 23:08:44
Pさんみたい人が社長だったら、会社に命懸けちゃいますよ!(冗談抜きで)
ウチの社長や経団連、連合のエラーい人たちに聞かせてやりたいものです。(笑)
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活力 (P@RAGAZZO)
2009-09-15 11:43:29
大兄、こんにちは。

いえ、私のような事例は
多くの中小零細の経営者は余り語りませんが、
よくある話でもあります。

共産、社会主義者たちのように
労使をいがみ合わせて
なんで建設的な生活や心の豊かさが醸成されるでしょうか。

労使はお互いに猜疑心を持たずに
力を合わせてもらいたい、と、
それが日本の活力の源ではないかと、、
心から思います。
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中小零細 (P@RAGAZZO)
2009-09-15 11:55:28
怒羅衛門さん、こんにちは。

とんでもありません。
今の中小零細の経営者は、嘘ではなく、
給料ゼロとか10万円とかという方が多くいるのが現状で、
本当に従業員さん達の生活を何とかしたいと思っている方々が
ほとんどだと思いますよ。

しかし、どうにもならなくなって、
減給や解雇に踏み切らざるを得ないという事態なのではないか、、
と思います。

大企業の経営者は
社員さんのひとり一人の顔が見えない分
冷徹であるのかも知れませんが、、、
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