3月3日はひな祭り、女の子の日。
女子の夢といいましたらおしゃれなファッション業界のお仕事、アイドル、デザイナー、パティシエなおどなど。甘くてきらびやかな業界、しかし現実はどうなのでしょうか。
1983年のアメリカ映画「カバー・ガール」は、ファンションモデルが青年企業家と恋におちるロマンス。ちなみに1944年作のミュージカル映画「カバーガール」とは異なるので要注意。なおカバー・ガールとは、雑誌の表紙を飾るモデル女性のこと。
ニューヨークの事務所に所属するモデルのキットは、ある日、タクシーの交通事故が縁で、企業家のスローンと知り合うことに。
スローンはキットを気に入り、なにかと彼女を付け回し、事務所にも手を回して彼女を売れっ子にしようとします。念願かなって、トップモデルとなりスローンの愛も受け入れたキットですが…。
男性が成長途中の女性を拾って育てるといえば、「プリティ・ウーマン」が思い浮かびますが、ただのシンデレラストーリーでは終わらない。
顔が売れるということはプライバシーもないということ。あいつぐセンセーショナルなネタで売り込もうとするスローンとは対立もするし、モデル仲間からは疎遠にされて孤立感を深めることもあります。
しかも、知らぬうちにスローンを陥れる陰謀が張り巡らされていて…。
最後は男女の立場が逆転してしまうところがミソですね。
バブルのまっただ中の頃なので、演出がまあなんともゴージャス。大富豪と夢見る娘とのラブロマンスなんて、少女漫画の王道を行くようなわかりやすい展開なのですが、溜飲の下がる結末となっていますので見目良いかと。
全般コメディただようなかにも、ファッション業界の暗部が見え隠れしています。
ひと昔前の東海テレビのドラマを観るような感じで、眺めてました。しかし、あの女体盛りはショッキングでしたけど、海外では日本の伝統文化なんて紹介されているようで心外ですね。
出演はジェフ・コナウェイ、イレーナ・フェリス。
監督はジャン・クロード・ロード。
(2011年2月27日)