陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

女の子の日に観たい映画「カバー・ガール」

2023-03-03 | 映画──社会派・青春・恋愛

3月3日はひな祭り、女の子の日。
女子の夢といいましたらおしゃれなファッション業界のお仕事、アイドル、デザイナー、パティシエなおどなど。甘くてきらびやかな業界、しかし現実はどうなのでしょうか。

1983年のアメリカ映画「カバー・ガール」は、ファンションモデルが青年企業家と恋におちるロマンス。ちなみに1944年作のミュージカル映画「カバーガール」とは異なるので要注意。なおカバー・ガールとは、雑誌の表紙を飾るモデル女性のこと。

ニューヨークの事務所に所属するモデルのキットは、ある日、タクシーの交通事故が縁で、企業家のスローンと知り合うことに。
スローンはキットを気に入り、なにかと彼女を付け回し、事務所にも手を回して彼女を売れっ子にしようとします。念願かなって、トップモデルとなりスローンの愛も受け入れたキットですが…。

男性が成長途中の女性を拾って育てるといえば、「プリティ・ウーマン」が思い浮かびますが、ただのシンデレラストーリーでは終わらない。

顔が売れるということはプライバシーもないということ。あいつぐセンセーショナルなネタで売り込もうとするスローンとは対立もするし、モデル仲間からは疎遠にされて孤立感を深めることもあります。
しかも、知らぬうちにスローンを陥れる陰謀が張り巡らされていて…。

最後は男女の立場が逆転してしまうところがミソですね。
バブルのまっただ中の頃なので、演出がまあなんともゴージャス。大富豪と夢見る娘とのラブロマンスなんて、少女漫画の王道を行くようなわかりやすい展開なのですが、溜飲の下がる結末となっていますので見目良いかと。

全般コメディただようなかにも、ファッション業界の暗部が見え隠れしています。
ひと昔前の東海テレビのドラマを観るような感じで、眺めてました。しかし、あの女体盛りはショッキングでしたけど、海外では日本の伝統文化なんて紹介されているようで心外ですね。

出演はジェフ・コナウェイ、イレーナ・フェリス。
監督はジャン・クロード・ロード。

(2011年2月27日)



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本の購入予算管理はエクセル... | TOP | ★★★神無月の巫女二次創作小説... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 映画──社会派・青春・恋愛