2004年のフランス・アメリカ合作映画「ダニー・ザ・ドッグ」(原題:DANNY THE DOG)は、アクション映画。
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五歳で誘拐され強欲な取りたて屋バートに「闘犬」として育成されたダニーは、首輪を外されると敵に狂ったごとく飛びかかるように訓練されている。ある日、バート一派が骨董倉庫を襲った際にダニーは盲目のピアニスト・サムと出会い、かつてない感情に目覚めはじめる。
主人を射殺され自身も重傷を負ったダニーはサムに拾われることに。
サムと養女のヴィクトリアと共に暮らし、愛情に目覚め、人間らしさを取り戻していこうとします。サムたちは首輪を外そうとしないダニーの素性を知らぬままでしたが、一ヶ月もすればもはや家族も同然。ヴィクトリアへの恋情で闘争意欲すら薄れかけています。しかし、そんな折、死んだと思われていたバートが現れて…。
アクションスターだけあって、バトルシーンの迫力は裏切らないできばえ。
とくに終盤の狭苦しいアパートの一室でのタイマン勝負。母親に関する悲しい過去の記憶もまつわってきます。ただあのラストで、ボスはやっつけたけど、手下はどうなったのかという疑問が残ります。
ちなみにこれって言ってみれば、「狼とアーロン少年」を現代版アクションに置き換えたようなものですかね。あとキスのシーンは「レインマン」の影響を匂わせる部分があります。といっても、主人公は人間らしい感情は持ち合わせているし、音楽は解するし、言葉も断片的に喋れるので野生児というわけではないのですが。
出演はジェット・リー、モーガン・フリーマン、ブ・ホスキンス。
監督は「トランスポーター」のルイ・レテリエ、脚本はリュック・ベッソン。
(2011年6月1日)
ダニー・ザ・ドッグ-goo映画