陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

月をはじめて踏んだ男

2012-08-26 | 自然・暮らし・天候・行事
最近、夜空に浮かぶ月がやたらと大きく見えてしまうわけです。
それとへんな方向にあることも。土手すれすれにとか。いままで、あんなとこにあったのか。うかつに気づかなかっただけなのかもしれませんが。

月面着陸の映像が、じつはアメリカの陰謀だった、合成画像だった、なんて噂があるけれど、どうなんでしょうかね。子どものころからある時期まで、ものすごく、宇宙だの、異次元だのに憧れていたけれど、いまではそうでもなくなりました。

月面に自分の土地が持てるなんて、じっさいに不動産屋が売買しているらしいけれど、将来的にそれに対して、各国が税金かけたりするんでしょうかね。バブルで地価上昇するとか。そんな夢もないことを考えてしまいます。

人類が月面に偉大な一歩を刻んでから、はや半世紀ちかく。
子どものころ、SF漫画にあるような宇宙開発都市のヴィジョンが雑誌なんかでさかんに特集されていたけれど、ずいぶんと開発が遅い。やはり、それは地球上で戦争だの、紛争だの、環境破壊だの、内部の問題が片付いてないせいでしょうね。自分の国の土地も余所の国から守れないのに、宇宙の外に出てどうするの。

人間が月に求めているものは、SF映画がしばしば描いているような、古代エジプト文明みたく乾いた大地にすむ少数の人間の世帯だと思うんですよね。都会のミニチュアをあそこに移したとしても、合わない気がします。

月は誰のものでもないからこそ、ロマンスがあるんです。そうでなければ、ファンタジーの世界に選ばれなかったでしょう。月に辿り着ける体力はすごいと思いますが、もし仮に将来、海外旅行いけるぐらいの感覚で行けるようになったとしても、やはり行かないでしょうね。憧れとは仰ぎ見るもので、妄想をふくらませておくものなので。観光地に勇んで出かけてみたのに、なぜか、失望感と徒労感ばかりで帰途につくというのとおなじで。

月の大地をはじめて踏んだ宇宙飛行士氏は、じつは、幻滅したということはなかったのでしょうか。感動したとしたら、それは月面から見えた地球の美しさでは、と。

ニール・アームストロング船長のご冥福をお祈りいたします。

人類初の月面着陸、アームストロングさん死去 - asahi.com

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