02年の映画「ボーン・アイデンティティ」
ボーンというからには、「ボーン・コレクター」みたいに猟奇殺人サスペンスなのかと思ったら、違うようで。ボーンは人名。
記憶喪失の青年がなぜか警察に追われる羽目に。自分の正体を求めて、女性と逃避行をするというミステリー。
どこかで観た設定だと思ったら、アニメ「東のエデン」の主人公滝沢朗でしたね。もちろんこちらが鶏でしたが。
以下、ネタバレあり。
海上に漂流しているところを漁船に救いあげられたある男。彼には記憶が消えていた。
手がかりとして所持していたチューリヒ相互銀行の貸し金庫には、ジェイソン・ボーンと署名のあるパスポート、住所が記載されている。だが、彼にはまた別の名があった。どうして多額の札束を隠していたのか、拳銃の扱いに長けているのか、皆目わからない。
そして、なぜかCIAから襲撃される羽目に。逃避行中に知り合った女性マリーと連携して追っ手を撒くうちに、いつしかふたりには愛がめばえる。
いっぽう、CIAはある政治家・ウォンボシの暗殺を命じたある工作員を探していた。要人暗殺者を育成する「トレッドストーン計画」と、ボーンとの因縁がやがて明らかに。
最初はミステリアスなのですが、三分の二ぐらいすぎるとだいたい謎が暴かれていきます。
ボーンが残忍な暗殺者なのか、それとも?それは言いますまい。最後に彼は因果から解放されて、幸福な人生を手にしたわけですから。
悪役がご都合的に片づけられていってしまうので拍子抜けなんですけど、ふしぎだったのはマリー。
彼女自体にも裏があるんじゃないか、なんて深読みしてしまいます。
かなり好評を博したようで、『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』という続編まで製作。
組織が残っていたのは、この続編を見越してか。
原作は世界的ベストセラー作家ロバート・ラドラムの98年作の「暗殺者」ですが、小説と結末は異なるようですね。
マット・デイモンは一見知的な優男ふうな面ざしなんですが、意外と肉体派なんですね。「すべての美しい馬」でも精悍で正義感あふれるカウボーイの青年を演じましたが、この映画では暗殺犯に襲われたときの組み手が見応えあります。
「世界で一番パパが好き!」では、PRエグゼクティブ役でカメオ出演してたようで。
ボーン・アイデンティティー(2002) - goo 映画
(〇九年六月十二日)
ボーンというからには、「ボーン・コレクター」みたいに猟奇殺人サスペンスなのかと思ったら、違うようで。ボーンは人名。
記憶喪失の青年がなぜか警察に追われる羽目に。自分の正体を求めて、女性と逃避行をするというミステリー。
どこかで観た設定だと思ったら、アニメ「東のエデン」の主人公滝沢朗でしたね。もちろんこちらが鶏でしたが。
以下、ネタバレあり。
海上に漂流しているところを漁船に救いあげられたある男。彼には記憶が消えていた。
手がかりとして所持していたチューリヒ相互銀行の貸し金庫には、ジェイソン・ボーンと署名のあるパスポート、住所が記載されている。だが、彼にはまた別の名があった。どうして多額の札束を隠していたのか、拳銃の扱いに長けているのか、皆目わからない。
そして、なぜかCIAから襲撃される羽目に。逃避行中に知り合った女性マリーと連携して追っ手を撒くうちに、いつしかふたりには愛がめばえる。
いっぽう、CIAはある政治家・ウォンボシの暗殺を命じたある工作員を探していた。要人暗殺者を育成する「トレッドストーン計画」と、ボーンとの因縁がやがて明らかに。
最初はミステリアスなのですが、三分の二ぐらいすぎるとだいたい謎が暴かれていきます。
ボーンが残忍な暗殺者なのか、それとも?それは言いますまい。最後に彼は因果から解放されて、幸福な人生を手にしたわけですから。
悪役がご都合的に片づけられていってしまうので拍子抜けなんですけど、ふしぎだったのはマリー。
彼女自体にも裏があるんじゃないか、なんて深読みしてしまいます。
かなり好評を博したようで、『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』という続編まで製作。
組織が残っていたのは、この続編を見越してか。
原作は世界的ベストセラー作家ロバート・ラドラムの98年作の「暗殺者」ですが、小説と結末は異なるようですね。
マット・デイモンは一見知的な優男ふうな面ざしなんですが、意外と肉体派なんですね。「すべての美しい馬」でも精悍で正義感あふれるカウボーイの青年を演じましたが、この映画では暗殺犯に襲われたときの組み手が見応えあります。
「世界で一番パパが好き!」では、PRエグゼクティブ役でカメオ出演してたようで。

(〇九年六月十二日)
筋書き的には難しくないので、語り口を楽しむ作品でしょうね。仰有るとおり、素手での組み手がカッコ良かったです。前半のショットの切り替えが早くて、セカセカした感じが出たのは失敗だったような気がします。
>彼女自体にも裏があるんじゃないか、なんて深読みしてしまいます。
ボーンと一緒にいると危険なのが分かった時に、車から降りようとしない所は、ちょっと変でしたね。
>マット・デイモンは一見知的な優男ふうな面ざしなんですが、意外と肉体派なんですね。
一部の人にはジミーちゃん(ジミー大西に似ているから)とも呼ばれてます。
「グッド・ウィル・ハンティング」では脚本も書いていて、共演もしたベン・アフレックと共にアカデミー脚本賞を獲りました。ハーバード出身の秀才ですね。
“知的な優男ふうな”役柄から抜け出るために、この役に挑戦したんじゃないですかね。
続編が出来るくらいですから成功したんでしょう。後のも観たいです。
タイトルと出だしの銃弾を取り出すシーンから、猟奇スリラーものかしらと期待半ばで観てました。地上波だと、部分的にカットされていそうですよね。
>筋書き的には難しくないので、語り口を楽しむ作品でしょうね。
そうですね。ともに窮地に陥った男女が力をあわせて追っ手から逃れる。男が女にいっしょに逃げようと決意をうながすシーンはよかったのですが、その後の展開が裏切っているような気もします。筋書き的に足手まといになるからというのはわかるんですが…。
素人肌の女性が要人暗殺術をしこまれたエキスパートと行動を共にして逞しくなっていくのか、なんて思ってたのですが。あ、これじゃターミネーターでしたね(汗)
>仰有るとおり、素手での組み手がカッコ良かったです。前半のショットの切り替えが早くて、セカセカした感じが出たのは失敗だったような気がします。
そうそう。あそこは惚れますね。建物から降りるシーンもスタントなしだったのでしょうか?
前半の緊迫感あふれる流れは嫌いじゃないですが、むしろその速度のせいで後半がだらけたようにも思えました。
>ボーンと一緒にいると危険なのが分かった時に、車から降りようとしない所は、ちょっと変でしたね。
じつは途中から流し見だったのですが、彼女に弟がいるだのという調査報告があって、主人公と因縁めいてるのかと勘繰ったのですが。
けっきょく昔の恋人がいた、という後ろめたさから国を離れたかっただけだったのかな?よくわからないです。続編につながってるのかも。
>一部の人にはジミーちゃん(ジミー大西に似ているから)とも呼ばれてます。
あは。似てますね、たしかに(笑)
>「グッド・ウィル・ハンティング」では脚本も書いていて、共演もしたベン・アフレックと共にアカデミー脚本賞を獲りました。ハーバード出身の秀才ですね。
“知的な優男ふうな”役柄から抜け出るために、この役に挑戦したんじゃないですかね。
「グッド・ウィル・ハンティング」名前だけ知って未見ですが、また機会があれば観てみたいですね。
アクションが見事だったけど、いかにもマッチョじゃないところがいいですね。最初は繊細そうな記憶喪失の青年から、しだいに名うての殺し屋の本性を現しはじめるこの役にはぴったりのキャスティングですね。