テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

■ YouTube Selection (songs & music)


35-60

2024-09-19 | 日々の雑感
 50-50は、もうすぐ達成されるであろう大谷翔平君の大記録でありますが、35-60は異常な暑さが続いている今夏を象徴するかのように連日アナウンスされる我が福岡、大宰府の猛暑日の日数であります。
 一日の最高気温が35度以上になる所謂「猛暑日」がこの夏、大宰府では60日となったそうで、今日の予想も37度に達しそうなので35-61が確定という・・・めっちゃ暑いなぁ。というかめっちゃ熱い!です。

 ここ数年、夏の間はひと月以上、いやふた月以上クーラーは点けっぱなし。
 ウォーキングは日中を避け夕方のみ。
 そして半年くらい着る物と言ったら短パンに半袖Tシャツという、亜熱帯地方の国に暮らしているようであります。

 この夏、オリンピックの中継でパリの涼しさに驚いたんですが、夕べのニュース番組でヨーロッパの水害について知るとやはり地球単位で異常気象が発生していることに改めて気付きましたね。

 子孫に残したい健康な地球。
 待ったなしです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「私はこのまま死んでしまいたい」 【Portrait Q -№207】

2024-09-03 | Who is・・・?
 ポートレイト問題、第207弾。





 スタークイズです。忙しくて数日遅れてしまいました(^ ^;)

 1917年6月、ニューヨーク市、ブルックリン生まれ。
 先月この方のオスカー受賞作を数十年ぶりに観ましてね。観ながらラストシーンが思い出せなくて、結果、半世紀以上前のアメリカ映画にしては辛口の結末に驚いた次第です。
 一番有名なこの作品以外にも数本観たはずですが、どれも子供の頃なので今となっては思い出せません。
 美しい赤毛がトレードマーク。
 「私はこのまま死んでしまいたい」というのは、オスカー授賞式での彼女のコメントらしいです。
 1975年3月に亡くなっています。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナイス・ガイ 【Portrait Q -№206】

2024-08-02 | Who is・・・?
 ポートレイト問題、第206弾。





 1924年1月、ニューヨーク生まれのイタリア系アメリカ人。
 今回はクイズのネタがなかなか思いつかなくって、最後に絞り出たのがこの人でした。
 現在開催中のパリ・オリンピックで日本女子のフェンシングが史上初めてメダルを獲りましたが、この方を一躍有名にした作品もフェンシングの巧い男性が主人公の活劇でした。
 僕が子供の頃のTVドラマでお馴染みだった俳優で、残念ながら劇場版の作品は知りません。
 もう一つ思い出すTVドラマは宇宙で迷子になった家族のお話かな。
 1989年4月に65歳で亡くなっています。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ・オリンピック開幕

2024-07-30 | 日々の雑感
 開会式は26日でしたが、もう24日からサッカーとかラグビー(7人制)とかは始まってましたね。
 史上初めてのスタジアム以外での開会式で、テロとか心配されましたけど、直前の鉄道網への破壊行為があったくらいで人的被害はなかったみたい。

 十瑠的に日本チームの嬉しいニュースは、男女サッカーの好調さと柔道阿部一二三の2連覇達成。
 悲しいニュースは、阿部詩の2回戦敗退(相手が世界ランク1位だったので気を付けてと思っていたんだよなぁ)、卓球ミックスダブルス(張本・早田組)の1回戦敗退かな。

 最近のTV放送は柔道と競泳がメイン。相変わらず柔道は観てておもろくないね。
 試合開始して1分も経ってないのに「指導」が入るっておかしくいないか?まだ様子見の段階だろうし、エネルギーは有り余ってるのに消極的もないもんだ。
 延長戦は日本プロ野球のタイブレイクみたいに、技がかけやすいように組ませてからの試合開始とかにすれば、あんなくったくたの選手たちを観なくてもよくなるかもしれないかなって思っちゃうよね。

 それにしてもここまでのパリ・オリンピックの最高のシーンはコレだったな。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボルベール <帰郷>

2024-07-04 | ドラマ
(2006/ペドロ・アルモドバル監督・脚本/ペネロペ・クルス、カルメン・マウラ、ロラ・ドゥエニャス、ブランカ・ポルティージョ、ヨアンナ・コボ、チュス・ランプレアベ、アントニオ・デ・ラ・トレ/120分)


 ペドロ・アルモドバル監督の「ボルベール<帰郷>」を観る。
 アルモドバルといえば以前「オール・アバウト・マイ・マザー」を面白く観たけれど、これも面白かったな。どちらも普通の人々が描かれていると思って観ていたら、あれよあれよという間に数奇な人生に巡り合ってしまうというストーリーだった。

*

 オープニングシーンがマドリードから180キロ程離れたラ・マンチャ地方の霊園で大勢の女性達がお墓の掃除をしている所で、墓所の手入れはどうやらこの地方の風習らしい。日本でいえばお彼岸みたいなもんでしょうか。
 そんな女性たちの中に、マドリードに住むソーレとライムンダの姉妹がいた。もともとはラ・マンチャの生まれだが訳あって故郷を離れ、必要な時にはこうしてまだ知り合いの多い田舎町に帰ってくるのだ。
 姉妹は墓所清掃の帰りにラ・マンチャに住む伯母さんの家も訪ねた。4年前に死んだ母イレーネの姉だが眼も殆ど見えず痴呆も始まっているので心配して様子を見に来たのだ。
 目が不自由な割には生活には困っていないらしく、ライムンダの一緒にマドリードで暮らそうという誘いも断る伯母だった。

 ラ・マンチャとマドリードとの車の行き帰りのシーンが何回か出てくるが、大地にそびえたつ風力発電の風車が並ぶ風景が印象深い。

 さて、姉妹の話。
 姉のソーレは2年前に喧嘩した後に夫が家を出、以来夫とは音信不通だった。アパートで無許可で美容院をやっているが、近所のお馴染みさんのおかげで生活には困っていない。
 一方の妹ライムンダには夫パコと14歳の娘パウラが居た。ライムンダとパウラが墓所清掃から帰って来るとパコの様子がおかしい。パコは勤め先を解雇されたのだ。次の日からライムンダはパートの仕事を増やし、夜遅く帰宅することになった。
 次の日、遅くにバスで帰ってきたライムンダを待っていたのは、雨のバス停で濡れ鼠になって立っていたパウラだった。
 「どうしたの?」ライムンダが尋ねるもパウラは黙ったまま。
 アパートに入ったライムンダが見たのは、キッチンの床に血まみれになって息絶え横たわるパコの姿だった。

 普通ならこの後は【ネタバレ注意】書きにする所ですが、もっとややこしいネタが満載なのでもう少し書いておきます。

 パウラの話はこうでした。
 一人でキッチンにいた所パコが後ろから抱きついてきたのでびっくりして止めてと言ったが、パコは俺とお前は本当の親子じゃないからコレは悪いことじゃないんだと再び抱きつこうとした。なのでパウラは包丁を持って脅かしたのだが、パコは止めず、仕方なく刺してしまった。
 ライムンダは「パコを刺したのはあなたじゃない」とパウラに言い聞かせ部屋に戻らせると黙々とパコの遺体の周りの血を拭き取っていった。

 死体遺棄は犯罪ですけどね、アルモドバルの描き方には「犯罪上等」とでもいうような雰囲気がありますし、ストーリーが進んでゆくにしたがってこのライムンダの行動も納得してしまうようになります。

 で、仮の遺体隠蔽処理が終わった頃にソーレから電話が入ります。
 それはラ・マンチャの伯母さんが亡くなったという連絡でした。
 パコの件がまだ途中のライムンダは、パコが会社を首になった事で大喧嘩して家を出て行った、色々と忙しくて葬儀には行けそうにないと答えます。
 翌日、一人伯母さんの家に行ったソーレ。死体や幽霊が苦手な彼女は、あろうことか、そこで4年前に死んだ母親イレーネの幽霊に声を掛けられるのだった・・・。

*


▼(ネタバレ注意)
 ね、大変でしょ。
 勿論、幽霊はソーレの勘違いで、実は母親は死んでいなかったんですが、この母親の死にまつわる事件も大きなシークエンスでして、その後母イレーネはライムンダに内緒でソーレのアパートに転がり込みます。

 4年前、母親は父親と一緒に山小屋で焼死体で見つかったのだが、イレーネが生きているのなら“あの母親”は誰なのか?
 パコとパウラは実の親子ではないというパコの話が本当ならば、パウラの父親は誰なのか?

 思春期以降ライムンダとイレーネは折り合いが悪く、再会の時はなかなか訪れませんが、全ての謎が解けた時には母と娘の間のわだかまりも解けていくようでした。
▼(解除)


 お薦め度は★四つ。「オール・アバウト・マイ・マザー」と同じくこれも女性賛歌の作品ですね。
 ライムンダに扮したペネロペ・クルスが米国アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされたそうです。
 ラ・マンチャの伯母さんの向かいの家で暮らすアグスティーナのエピソードも本筋に絡んできて面白かったです。生と死が交錯して、ラストはしみじみとしますな。





・お薦め度【★★★★=友達にも薦めて】 テアトル十瑠
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■ YouTube Selection (予告編)


■ Information&Addition

※gooさんからの告知です:<「トラックバック機能」について、ご利用者数の減少およびスパム利用が多いことから、送受信ともに2017年11月27日(月)にて機能の提供を終了させていただきます>[2017.11.12]
*
●映画の紹介、感想、関連コラム、その他諸々綴っています。
●2007年10月にブログ名を「SCREEN」から「テアトル十瑠」に変えました。
●2021年8月にブログ名を「テアトル十瑠」から「テアトル十瑠 neo」に変えました。姉妹ブログ「つれづる十瑠」に綴っていた日々の雑感をこちらで継続することにしたからです。
●コメントは大歓迎。但し、記事に関係ないモノ、不適切と判断したモノは予告無しに削除させていただきます。
*
◆【管理人について】  HNの十瑠(ジュール)は、あるサイトに登録したペンネーム「鈴木十瑠」の名前部分をとったもの。由来は少年時代に沢山の愛読書を提供してくれたフランスの作家「ジュール・ヴェルヌ」を捩ったものです。
◆【著作権について】  当ブログにおける私の著作権の範囲はテキスト部分についてのみで、また他サイト等からの引用については原則< >で囲んでおります。
*
テアトル十瑠★ バナー作りました。リンク用に御使用下さい。時々色が変わります。(2009.02.15)