
私は好きな作品の二次創作物に飢えているので、定期的にストレス解消のひっとつでリサーチしています。二次創作および公式画像を探すコツは、海外向けタイトルでも検索してみることですね。
ところで、これは私の愛好作を英訳名で検索してみたときに出てきた画像。
(2020/09/17時点)

あきらかに、これは公式画像どころか、二次イラストまで商品にしています。
公式絵を勝手に缶バッジにして、同人市場で売りさばく行為は、著作権違反でして、最近は取締りが厳しくなっています。商品化する権限は原作者のみならず、アニメならば出資者も得ているはず。多くの人手が絡み、スポンサーがいる作品は権利関係が複雑です。
ところで、問題なのは。
二次創作物までを商品にしていることです。
二次創作物自体にも「二次創作者の」著作権はあります。
しかし、法的手段に訴えている人は少ないのでは。その二次創作者本人が気づくまでは放置されることもあるでしょうし、裁判を起こすのにも、簡易裁判所の少額訴訟レベルでも手間とお金がかかります。そこまでして、自分の二次創作を利用されたことの屈辱を晴らしたい人がいるのだろうか。泣き寝入りですね。
この作品、公式の、原作者さんの描いたDVD裏ジャケ絵をCDレーベルに個人が焼いて、HPで公開しているのは見たことがあります。けれど、これは、この作品以外にも、「鬼滅の刃」など人気作の二次イラストも利用した商品が展示されています。海外のファンでしょうか。もしかしたら、海外のファンには、公式絵と二次絵の区別がついていないのかもしれません。
というのも、アジア圏と思われるSNSで、有名な二次絵師さんの力作がかってにアイコンとして使われていたのを何度も見かけたことがあります。
ちなみに、拙ブログ掲載の加工画像も転載されていました。まあ、それは著作権云々言えるわけではないのでいいとしましても。
美麗な二次イラストを電子データのみではなく、現実のモノとして実体化させたい気持ちはわからないでもありません。
好きな作品の画像コレクションフォルダとか、私も眺めています。公式だけでは足りないので。でも、さすがにいくらグレーゾーンの創作物だからといいまして、それで儲けるのはいかがなものか。
例えば、誰かの二次ノベルを、登場人物名を書き換えてオリジナル小説として、どこかに応募できなくはないでしょう。でも、二次であるものを下敷きにしたところで、その作品の質はたかが知れています。前に他人のイラストをコピーして、アーティストとして売り出す女性が叩かれましたが、創作のオリジナリティと模倣、あるいは盗作の境界線はどこにあるのか。悩みますね。
そもそも、この記事を書くために、この違法商品の画像を載せることすら、gooブログの規定上、許されるのかわかりません。
私も無料サイトから画像をお借りしています。
じつはそれは個人が作成した著作権のある画像がかってに登録されていたりするのかもしれません。
一番いいのは、公式さんがきちんと版権に沿った商品を販売して、ファンがそれを買って応援することなのかもしれませんね。
私は好きな作品といえども、商品グッズ自体には興味がない(とくに複雑に組み立てたりしなければいけないもの)、というか終活のときに困るので、申し訳ないが買わないですけども。ストーリーにあふれでた「その作家性」を尊重して、なるべく出版物としての作品を推していくように努めてはいます。
【二次創作者、この厄介なディレッタント(まとめ)】
趣味で二次創作をしている人間が書いた、よしなしごとの目次頁です。
二次創作には旨みもあれば、毒もあるのですね…。