
この記事は、「二次創作者で感想をいらない派の本音」の続編です。
今回は、感想に対する自己語りをします。
ブログ上で二次創作を始めたころに、私は当時人気のあった先輩格のファンサイトやブログに感想を送りつけ、メールで交流もしたことがあります。私自身の二次小説はまじめに書いたものはコメントがないも同然で、ふざけたお笑いネタものがウケた覚えがあります。
感想をもらった側としてよりも、送り付けた方のほうが多かったかもしれません。
今となってどんな感想文を書いたか忘れましたけれども、かなりの暑苦しい長文だったに相違ありません。そして、同じくらいに長い愛のこもった返信をいただいたこともあったのでした。
二次創作を始めたころは、まだしも原作ジャンルに勢いがあったので、ファンサイト、ブログ、ケータイ小説投稿サイト、匿名の投稿掲示板、検索リンク集などなど、様々な場で同ジャンルの二次創作がにぎわっていました。10年ぐらい前から、ツイッターやピクシブが登場してからは探しやすくなりましたよね。
私も手掛ける二次創作のうち、メジャージャンルのものはやはり作品数が多いのですべてを読み切ったわけではありません。しかし、マイナージャンルのものは、ほぼ検索で見つけ出したものは、だいたい読んでいます。
そして、コメントをする場合は、自分が二次創作者であることをばらさないように、匿名に近いかたちでを心掛けたつもりです。
以前のツイッターで、のちに二次創作者になるひとからもコメントを頂いたりもしましたが、その相手の作品に言及するのはなるべく控えました。なぜ、しないかといえば、私と関わっているとわかって逆に、その相手の損になる可能性も考えられたからです。
10年ぐらい前にブログのコメント欄を閉じたときに、荒らしめいた言葉を浴びていたのですが。他の同様のファンサイトでも同時期にあったようでした。
私の二次創作やレヴューが許せないというよりも、そもそも、その作品のファンをやっているのが許せない、百合が嫌い。どれが理由だったのかわかりかねますが、主だったファンサイトが移転したり、更新をやめたりしました。
ちょうど、その頃、ブログを多角化していて、サブカル以外の趣味記事も増やしていたので、二次創作を控えても拙ブログには実害はなかったのですが。そのあと、ツイッター更新をつづけ、かつてのお世話になったサイト運営者さんの御健在も確認しましたが、私が他人のふりをしたのは、迷惑がかかったから困るからという理由です。
SNS上の交流トラブルがしばしば俎上にのぼりますけども、140文字という制限で言葉を選びながら、感想を述べるというのは、悪くないシステムだと感じます。
かつてのメールでのやりとりだと、義理堅い二次創作者は同じ分量だけ返さなくてはいけないと無理をさせれるからです。また、いいね!だけで済むのも楽ですよね。リツイートすれば、自分の手元にも残ります。ブログやファンサイトに贈った文面は、相手先の都合で非公開にされたり、処分されたりします。
ところで、私は「読者としての」感想送りについての反省点があります。
とある相手先のブログにコメントをした際に、あまりに論点のずれたことを書いてしまったことがある。そして、ありがちなのですが、そのコメントの多い人気ブログはある日、更新がとまってしまい、二度と動くことがありませんでした。サイト管理人がジャンル移動やしがらみ嫌さに、サイトを引越しリニューアルしたり、別名義に転生したりするのはよくあることです。しかし、そうではない理由…たとえば、事故や病気である日…という可能性もあるわけです。
そうではなく、幸運なことにご健在であった場合。
これはSNSのみならず、かつてのブログでも問題視されたコメント疲れというものでして。過剰な更新への期待と応援エールが逆にプレッシャーとなって、本人を押しつぶしてしまうこともあります。ツイッターもそうでしょうけれども、ブログもコメントの字数制限がありまして、連投してしまい、本人に不気味がられることもありえます。このあたりの匙加減が難しいですね。
(2020/11/22)
【二次創作者、この厄介なディレッタント(まとめ)】
趣味で二次創作をしている人間が書いた、よしなしごとの目次頁です。
二次創作には旨みもあれば、毒もあるのですね…。