陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン:デッドマンズチェスト」

2017-07-01 | 映画──SF・アクション・戦争
シリーズものの最新作が封切られる前の宣伝として、過去作が地上波放映されるのが定石になってきましたね。新規ファンも、古株も、ストーリーのおさらいができて助かります。何せ、最近はエンターテインメントとして消費する物語があまりに増えすぎて、メジャー作品でも粗筋どうだっけとすぐに思い浮かばないことしばしば。土曜のフジテレビ系で一挙放送されたシリーズの第二弾、2006年公開「パイレーツ・オブ・カリビアン:デッドマンズチェスト」(Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest)。


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第一作で、絞首刑にかけられそうになったジャック・スパロウ船長を救出したウィル・ターナーとエリザベス・スワン。念願かなってすぐにも新婚さん、…となるはずでしたが、なんとこの二人に逮捕状が! 罪状はすなわち海賊の逃亡封助罪。日本でも共謀罪だのなんだの最近騒がれていましたが、とくに濡れ衣とも思われない罪。逃したのは事実ですからね。

この罪状を下した東インド貿易会社の新提督ベケット卿には裏の思惑がありました。
暗躍する恐ろしい海賊船フライング・ダッチマン号船長のデイヴィ・ジョーンズの弱みを握って、海洋の支配権を奪いたい。投獄されたエリザベスの釈放を条件に、ウィルはかつての戦友(?)・ジャック・スパロウを追いかけることになります。いっぽう、ジャックはジャックでデイヴィ・ジョーンズと交わした血の契約の履行日が近づいているために怯え、陸に上がって逃げていたのですが…。

今作の面白さは、さらに磨きのかかったチャンバラシーンと遁走劇。
未開人の島での本気で本気の大熱戦なのに、敵方が得体のしれないせいで笑いを誘ってしまうあたり。いやあ、ほんと体張ってますよね。未開人と書くのは失礼なのですが、このエキストラの方たち、カリブ海に実在するインディオ系の島民。人喰い族のように描かれたのに抗議もあったようですね…。そういえば、ディズニー社は今でこそ、フェミニストっぽい「アナと雪の女王」やら「マレフィセント」やらを製作するけれど、その昔は女性がアニメーター志望すると門前払いするような社風だったらしいですが。海外の映画で、日本が鯨を喰う残忍な国民というレッテルを貼られた話になってしまうのと同じですよね。

フライング・ダッチマン号に奴隷として縛られた父親を救いたいウィル。デイヴィ・ジョーンズを脅迫して血の契約から逃れたいスパロウ。そして、名誉回復を果たしたい落ちぶれたノリントンが三つ巴の剣戟で、ジョーンズのお宝箱を奪い合う展開に。そして、ラストは触手うようよのモンスターパニック。

しかし、この第二作、唖然とするのはそのラストのほう。
エリザベス、逞しくなったのはいいけれど、もうヒロイン通り越してヒドインといいますか、いっぱしの悪女ですね。ウィル青年のほうが悪玉でも信じてしまうくらい純情で。海賊に「海賊」言われてしまう彼女ですが、次回作でほんとに海賊になってしまうあたり、いやはや。

(2017年6月24日視聴)


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