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Windows 10 IoT CoreをRaspberry Pi 2で動かす

2015-05-25 23:58:42 | Windows Embedded CompactまたはCE

(2016年2月21日全面見直し)元々の記述はWindows 10 Technology Previewに沿った内容であったため、正式リリース以降のInsider Previewをインストールする手順に見直しをしました。また、Insider Previewではなく、正式リリースでの手順についてはWindows 10ユニバーサルアプリ(Universal Windows Application)でOpenCVを使う(その1)の内容を参照してください。

Microsoftは2015年4月29日にサンフランシスコで開催したイベント「BUILD2015」でIoT向けのWindows 10の位置づけとなるWindows 10 IoT Coreを発表し、そのInsider Preview版をRaspberry Pi 2向けにリリースしました。今回はそのInsider Preview版を起動させるまでの方法について説明します。

まずは、事前に準備が必要なものを列挙します。

  1. Windows 10がインストールされたPC
  2. Rasberry Pi 2(以降ラズパイ)
  3. Micro SDカード(4GB以上あれば大丈夫と思います)
  4. LANケーブル(1のPCと同じネットワークに接続)
  5. マイクロUSBケーブル(電源供給用)

以下作業はすべて、上記1のWindows 10がインストールされたPCで行います。

Microsoft InsiderからWindows 10 IoT Core Insider Preview版をダウンロードします。ここにアクセスして、Download Windows 10 IoT Core Insider Previewのページを開きます。

[Select the edition]でをクリックして、必要なビルドを選択します。現時点(2016年2月21日)では以下のみが選択肢として表示されていました。

  • Windows 10 IoT Core Insider Preview - Build 14262

[Confirm]をクリックして、[Select the device]で[Raspberry Pi]を選択し、[Confirm]をクリックします。すると画面に以下の表示がされるので、[Download now]をクリックします。

Download
Windows 10 IoT Core Insider Preview - Build 14262 Raspberry Pi
[Download now]

ダウンロードページした[Windows10_IoTCore_InsiderPreview_RPi_armFRE_14262.ISO]をローカルディスク上に置いて、ダブルクリックすると、自動的に仮想ドライブとしてマウントされます。仮想ドライブ上にある[Windows_10_IoT_Core_RPi2.msi]を実行してインストールします。

インストールが完了すると[flash.ffu]というファイルが[C:\Program Files (x86)\Microsoft IoT\FFU\RaspberryPi2]フォルダに作成されていることを確認します。

Raspberry Pi用のSDカードをPCに接続します。そして、スタートメニューで[Microsoft IoT]-[WindowsIoTImageHelper]を実行します。[Windows IoT Core Image Helper]画面が表示されるので、[Select the SD card]で接続したSDカードを選択します。そして[Select the image(.ffu)]で先ほどインストールされた[C:\Program Files (x86)\Microsoft IoT\FFU\RaspberryPi2\flash.ffu]を選択します。

Completed!と表示されれば完了です。

これでOSイメージの準備は完了です。それではラズパイの準備に取り掛かりましょう。ラズパイにSDカードを装着し、必要なケーブルを接続します。念のため、電源供給用マイクロUSBケーブルは一番最後に接続します。

電源供給用マイクロUSBケーブルを接続して1分間ほど待ちます。スタートメニューで[Microsoft IoT]-[WindowsIoTCoreWatcher]を実行します。[Windows IoT Core Watcher]画面に以下のようにBoardNameの列に「minwinpc」と表示されているのがRaspberry Piです。これが表示されていれば成功です。

最後にデバイスの設定などを実行できるDevice Portalを開きます。WindowsIoTCoreWatcherで[minwinpc]上で右クリックして、コンテキストメニューから[Web Browser Here]を実行します。ユーザー名とパスワードを要求されるので、デフォルトのユーザー名「Administrator」とパスワード「p@ssw0rd」を入力します。以下のような画面が表示されます。OSのバージョンが正しく表示されていれば成功です。今回の場合は10.0.14262.1000と表示されています。

 


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