goo blog サービス終了のお知らせ 

embeddedなブログ

組み込みシステムに関することや趣味に関することをダラダラと書いていきます(^^)

OpenMVGをVisual Studio 2017(x64)でビルド

2017-04-18 23:00:22 | Windows Embedded CompactまたはCE

写真から三次元点群データを生成するオープンソースのSfM(Structure for Motion)のひとつであるOpenMVGをVisual Studio 2017でビルドしてみました。

まず、以下のモジュールが入っていなければ入手してインストールしておきます。()内は私の環境にインストールしたモジュールです。

GitHubからOpenMVGを取ってきます。まず、OpenMVGのソースコード等をGitHubから取得先フォルダを作成します。このフォルダを「c:\Git\OpenMVG」とします。エクスプローラでC:\Gitを開き、OpenMVGフォルダのアイコンを右クリックして[Git Clone]を実行します。開いたダイアログでURLに「https://github.com/openMVG/openMVG.git」を入力し[OK]をクリックするとクローンが始まります。

次にフォルダ「c:\Git\OpenMVG」をエクスプローラで右クリックして[TortoiseGit]-[Submodule update]を実行します。

次にCMakeを実行します。

control_points_registrationを使う場合はQt5を使うように設定変更が必要なため、C:\Git\openMVG\src\software\CMakeLists.txtの「find_package(Qt4 QUIET)」の行を「find_package(Qt5 QUIET)」に変更します。

ビルド用のディレクトリを作成します。このフォルダを「c:\OpenMVG\build64」とします。

スタートメニューから「CMake(cmake-gui)」を実行します。CMakeの画面が起動します。

[Where is the source code:]のところにOpenMVGのソースコードが格納されているフォルダを入力します。ここでは「c:\Git\OpenMVG\src」と入力します。同様に[Where to build the binaries:]のところにビルド先として指定したフォルダを入力します。ここでは「c:\OpenMVG\build64」と入力します。

次に[Configure]をクリックすると、コンパイラを選択する画面が表示されるので適切なVisual Studioを選択します。ここでは「Visual Studio 15 2017 Win64」(Visual Studio 2015の場合は「Visual Studio 14 2015 Win64」)を選択します。選択するとConfigureが開始されます。下の画面に進捗中の状況が表示されますので、ここに「Configuration done」が表示されるのを待ちます。

Configureが完了したら、次に[Generate]をクリックし、同様に画面に「Generation done」が表示されるのを待ちます。

これでVisual Studioでビルドする準備が整いました。

Visual Studioのプロジェクトを開きます。CMakeの[Open Project]ボタンをクリックするか、「c:\OpenMVG\build\openMVG.sln」をダブルクリックしてVisual Studioのプロジェクトを開きます。

 あとは、通常のVisual Studioプロジェクトと同様にビルドをすればOKです。

今回はここまでで、次回「OpenMVGをVisual Studio 2017(x64)でビルド(その2)」では、実際に3D化する手順を説明したいと思います。


最新の画像もっと見る