うるう

＜うるう＞

今年はうるう年。見方を変えると一日のもうけ。一日中厳しい寒さで夜には珍しく
雪まで吹雪いた。今外を見ると星がいくつか見えているので明日はきっと大丈夫
だろう。一見バラの花に見えるプリムラが笑っているようだ。

花のぬし

＜花のぬし＞

右を見ても左を見ても白く目につくのは梅の花。2月最後の日曜日はぽかぽか陽気
のまさに春。梅もこの一週間はわが世の春であろう。　ふくいくとしたいい香りを漂わ
せて　今、「花のぬし」　至福の時間である。

青い空白い梅

＜青い空白い梅＞

おはよう地球！　おはよう日曜日！
春先は黄砂や花粉などで空はボウとして霞んでいるものだが、時として風もない
よく晴れた朝青色が際立っている日がある。盛りの梅は枝を思い切りさしのばし
白い花達に旅立つ日のお祝いをしているようだ。

ぶちゅ！／恋色にんじん

＜ぶちゅ！／恋色にんじん＞

京都の友人が面白い人参が採れたと写真を送ってきた。何と！激しく「ぶちゅ！」
思わず笑ってしまった。その友人は野菜つくりの初心者で種をまき途中の間引き
がうまくいかなかったらしい。というより、我々素人にありがちなもったいない気分
で多めに若い苗を残してしまう。　花でもそうだ。間引きが適当でないと花や実が
貧弱になってしまう。多分理由はそれだろう。採れたにんじんは肉じゃがになった
のか、カレーになったのかまだきいていない。友人にも後日談ききたい。
無粋な人間達でにんじんさん「ごめんね」である。

おぼろな朝

ねむたげに眼をこすりつつ朝日差す　　白桂

＜春眠暁を覚えず＞

おはよう地球。おはよう日本。おはようみんな。おはよう雀たち！やっとおきた。
おぼろな朝日がフルーツミルクの中に浮かんでる感じです。おだやか～
あわてて写真を。
月みたいな太陽です～こんな優しい表情も持っているんですね～

見返り美人

＜見返り美人＞

梅の花もさすがに峠を越えつつある。あの上品な香りももう残り少ない日々で
お別れである。いい香りの人とすれ違った時のような思わず振り返ってしまう
感覚のなんともいえぬ雰囲気とも。

星の瞳／大犬のふぐり

＜星の瞳／大犬のふぐり＞

たんぼの畦道に花径7～8ｍｍの「大犬のふぐり」が冴えたブルーの花を咲かせて
いる。 以前春を告げる野草として携帯で写真を撮り職場の若い子に見せたところ
「ふぐりって何ですか？」と大きい声で聞かれ「netで調べなさい！」と返事したくだ
りを書いた。名前の由来は成程なのだが花はかわいらしい姿で別名「星の瞳」星を
散りばめたように咲くかららしい。でも「大犬のふぐり」のほうが可愛く通りがいい。

十六夜の月

＜十六夜の月＞

今朝は、ボゥとかすんだ満月が西の山際に残っていた。ア、満月やったんや！と
その時気づいた。そして今夜は十六夜。気が付くか付かないほど少～し欠けた月
が昨日より遅れて昇ってくる。まだかまだかと待ってるところへいざよってくる様に
昇ってくる名前らしい。素敵な語感の名前だ。

スカーレット／緋色

＜スカーレット／緋色＞

炎の色とも呼ばれ見た目激しい赤い色。 マンセル：7R　5/14という数値からかなり
彩度の高い鮮やかな色というのがわかる。現代の絵具の顔料は天然のものはほと
んどなく多くは科学的に作られたもの。 スカーレットレーキという色もレーキ顔料（水
溶性染料を不水溶性にし有機顔料とする）使用していることを示している。
色合からマーガレットミッチェルの「風と共に去りぬ」の主人公　Scarlet　ohara　の
名前はこの女性の激しい性格と人生を表す格好のネーミングだったと思う。

うつり香

＜うつり香＞

梅の花の下を通る。うめの枝の間を通る。そこはやわらかな香りの世界。
身にその香りを纏いつかせたような悠々の時間が流れる。

ひかりゆらめき

＜ひかりゆらめき＞

椿はたいていうつむき加減で咲いている。あでやかな花なのにそのうつむき加減
がたまらなく憂いをふくんでいるように見える。濃い葉っぱの陰などで少しの風で
光が揺らめいた時ドキッとするような美しい姿を見せる。

赤いぼけの花

＜赤いぼけの花＞

おはよう地球。おはよう赤い花。雨は上がって日差しが出てきました。
関東から北は荒れ模様とか・・・気を付けてくださいね。

すぐそこに春

＜すぐそこに春＞

菜の花を見るとすぐ脳裏に浮かぶお気に入りの詩があります。

風景　純銀もざいく 　　　 山村暮鳥

いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　　いちめんのなのはな
　　　いちめんのなのはな
　　　　いちめんのなのはな
　　　　　いちめんのなのはな
　　　　　　いちめんのなのはな
　　　　かすかなるむぎぶえ
　　　　　　　いちめんのなのはな

　　　　　　　いちめんのなのはな
　　　　　　いちめんのなのはな
　　　　　いちめんのなのはな
　　　　いちめんのなのはな
　　　いちめんのなのはな
　　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　　　　ひばりのおしやべり
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　　いちめんのなのはな
　　　いちめんのなのはな
　　　　いちめんのなのはな
　　　　　いちめんのなのはな
　　　　　　いちめんのなのはな
　　　　やめるはひるのつき
　　　　　　　いちめんのなのはな。

あたり一面菜の花がいっぱい。いい香りがしているイメージの広がる詩です。

森の梅

＜森の梅＞

近くの地元の氏神様「山田神社」はお椀状のこんもりした森に包まれている。
一時期その形状から古代の円墳の名残かなあと思っていたが　縁起を見ると
そうでもないらしい。今は周囲に住宅が建て込んでいるが、昔は田んぼの中の
神社だったのだろう。そこの森の端っこは毎年、蝋梅と梅の花のお世話になる
ところ。わずかに残った田舎の風景が懐かしい。

交野の山

＜交野の山＞

今日も午前中雲一つない、風もない暖かい一日。家の窓から見える交野山の日の出
を毎日眺めて一日がはじまる。　暗いオレンジが見る見るうちに鮮やかなオレンジに
なり、白味を帯びた光が山の端をくっきり際立たせると静かに太陽が顔を出す。
神秘的で希望に満ちた朝のすがたである。