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東京五輪、科学に基づいて判断をのバイデン大統領の発言について

2021年02月09日 | 写真・絵日記

東京五輪開催について、とうとう米大統領の声が聞こえた。

「科学に基づき判断」をということらしい。

実際にコロナに打ち勝つ見通しもない中「世界がコロナに打ち勝った証」に開催
などという非現実的なことを言っても何の意味もない。
特に、五輪は、無観客でやればいい、などという簡単なものでない。
五輪は、世界中から集まった競技者が競うところに意味がある。
今、この現実の中で、安全に世界中から競技者が東京に集まれるかである。

それはそれとして、この「科学に基づき判断」というのも、同床異夢の可能性もある。
菅首相のGoToキャンペーンもご本人によれば、専門家の意見を尊重したのである。
菅首相の場合は、コロナよりも経済優先、というよりは、特定の業界を優先したい
というのが心底からの動機なので、「科学に基づき判断」というのは、
口先だけの体のいい弁解にしか過ぎない。
ということで、米大統領の発言も「科学に基づき判断」という言葉だけで判断しては
ならない。

バイデン大統領のコロナ対策の実際をみて判断することになる。
マスク着用を義務化させるなど、厳しい対応をしている。
アベノマスクを思い出すが、全国民にマスクを送るということも検討しているという
ニュースをみたこともある。
そういう文脈で「科学に基づく判断」発言を解釈すると、どちらというと五輪開催に
消極的発言ということになる。

今一番重要なことは、コロナを終息させることに全力を尽くすことである。

日本のワクチン接種はいまだに現実的な見通しすらたっていない。
そんな中で世界中から選手が集まれば、どうなるか。
如何に厳重に監視したとしても、ルール破りをする人はいる。
また、予測できないことも起こる。

「科学に基づく判断」とが、そういう人間心理や人間行動を含めて常識的に判断すると
いうことである。

全くもって常識的な発言である。