忙しいといえば忙しい。
一昨日は先月刊行した結城万さんの句集『ことりの私』の出版を祝う会。
国分寺まででかけて楽しい一夜。出席者は5人だが、呑み会はこのくらいがベスト。
それでも独り呑みに慣れているワタシには4人相手はたいへんだったが(笑)。
造形作家で俳人のOさんの句画集のサムネイルを作りながら、デザイン、組版の仕事。
さらに懸案だった〈片桐慎二作品集『耳眼譚』〉の制作にも着手。
原稿は一切ない。刷物からスキャニングしてゆく。原稿のほとんどはコピー用紙に描いているから、いつの間にか散逸してしまう。おまけに入稿のさいにデジタル化してデータも、ハードディスクのクラッシュで消失。さんざんである。やはり紙の媒体が頼りになると実感。
作品は北冬書房の『幻燈』と書肆フリークスの『走馬灯』に掲載されたもの。
ざっと組んでサムネイルをプリント。
片桐慎二作品集といってもたいしたページ数ではない。作品数もわずか7本。60〜70ページほどの本になる。しかしこの本の製作費をどうするか。
タイトルになった『耳眼譚』は、13年前にインクジェットのプリンターで作ったわずか10部の冊子である。10部だからほとんど未発表にひとしい。これも原稿は残っていない。