散歩と俳句。ときどき料理と映画。

8月の高尾山へ その3

高尾山の標高は599mである。
都内でいちばん高い山は西多摩郡日原の雲取山の2017mだからたいした標高ではない。
ワタシはこの頂上に来るたびに599mという半端な数字が気になる。
山頂広場の中央に1mほどの土を盛って600mという数字にできないものだろうか。

山頂も人は少ない。
西の方角を見ても低く雲があり富士山を見ることはできない。

まあ、富士山なら去年まで仮住まいしていた堀之内のアパートの窓から、毎日のように眺めてたからどうということはないが。

しばらく景色を楽しんだあと、〈降りて十一丁目茶屋で一杯やろうか〉ということになる。
というか、そのために高尾山に来たのである。

奥の院まで降りてきて周辺を散策。
飯縄大権現の左隣りに飯縄大権現の眷属で、高尾山の守り神でもある天狗を祀った天狗社がある。
並んだ大きな下駄は木製もあるし鉄製もある。
ほとんどが1本歯の下駄であるところを見ると、天狗の下駄なのだろう。
天狗の力にあやかって足腰が丈夫であるようにと履き物を奉納する場所でもある。

K氏が〈へんな虫いますよ〉と捕まえて手を這わせている。
どこかゴキブリを思わせる姿だが、ゴキブリ特有の羽がない。
写真を撮ってスマホで調べてみる。
第一候補として出たのは〈オガサワラゴキブリ〉。
いや、これはハズレやな。
その下に出てきた〈オカダンゴムシ〉がいちばん近いようだが断定はできない。
ウイキで〈オカダンゴムシ〉を調べると、節足動物で〈胸部に7対の歩脚がある〉とのこと。
こちらは3対6本の脚の昆虫だから違うな。

動きの速いヤツでうまく撮影できない。

そんなことをやりながら十一丁目茶屋に到着。
外側のテラス席は満席となっているが、中はずいぶん空いている。
テラス席はすぐ空きそうだが日差しも強いので、室内の座敷のテラス寄りに座ることにした。

ワタシはいつものように日本酒の高尾山、K氏は生ビールで乾杯。

ここはつまみ類があまりない
たぶん長居させないためなのだろう。
しかしおでんなどをとって、外の景色を眺めながらの昼酒はここでしか味わえない。

座敷の席に座るとすぐにテラス席が空いた。おかげで眺めがよい。

メニューをみると〈とろろ蕎麦〉が1200円である。
この前まではたしか1000円だった。
初めてこの店にきた20年ほど前は800円あたりではなかったろうか。

ビンボー人には辛いご時世である。

結局ふたりとも蕎麦はたのまず下山。

団地の巌窟王へのお土産の蕎麦と、K氏がツレアイにと買ってくれた〈天狗黒豆まんじゅう〉。

ここからあと二軒はしごすることになるのだが、そこは割愛。

今年の夏のいい思い出ができたことに感謝。

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