今日も泥縄・・・

心の憂さの捨てどころ(^^♪

2021年04月17日 13時37分38秒 | 日記
昨日のにっぽんの芸能は 「鬼の棲む国 日本」

15日木曜日にはBS ダークサイドミステリーで 

「鬼 人はなぜ鬼になるのか?~日本人の闇・1500年物語~」

これは20日(火)夜にも放送があるようです




昨年から「鬼滅の刃」が大ヒットしていますし

鬼が 脚光を浴びているのでしょうか

鬼滅の中でも 鬼は元々人間だったものが

辛いこと理不尽なことを体験して 鬼になってしまう・・・としていますよね


能楽でも鬼は頻繁に登場しています

例えば「大江山」の酒呑童子は比叡山で平和に暮らしていたものが

最澄が延暦寺を建ててから居ずらくなり 

追い出されるように丹波の大江山に棲むようになった

とされています

で、源頼光に討たれてしまうでしょ


「葵上」の鬼は 葵ノ上に嫉妬した六条御息所の生霊
  (これもやはり光源氏が薄情ですよね)

「安達ケ原」の鬼婆は 昔、主家の娘を救うため

胎児の生き肝をとってくるようにと 主に言いつけられ

やっとの思いで巡り合った「旅の妊婦連れの若夫婦」の妊婦のお腹を切り裂いたところ

かつて 自分の娘にあげたお守りが懐から出てきた

ああ~ 我が娘であったのかと・・・

そして人を喰う鬼になってしまった。

能「鉄輪」の橋姫は五徳を逆さまに頭に乗せて

それに蝋燭を立てて 京都貴船神社で丑の刻参りをすることで有名ですが

これも浮気して自分を捨てた夫にたいして恨みが重なり

髪を角のように逆立て宇治川に21日間浸かって鬼になり

夫を取り殺そうとする話です

鬼になる人は 皆哀しい思いをしているのですわ


平安時代の女性は自分の親の地位に左右されて

本人の主張などは認められていなかったからねぇ 

鬼になるしか救いが無かった・・・鬼になっても救いはないですけどね

そうそう般若という有名な長い角のある鬼の面

あれは嫉妬に狂う女性の面です

本来「桃太郎侍」の英樹さんがこれを付けるのはオカシイんですけど

ま、分かりやすくこれにしたんでしょうね


ところで 世阿弥さんが鬼に関して

「形は鬼なれども 心は人なるがゆえに」と仰っているとか

まさしく そうです

人なるがゆえに 鬼になるんでしょう

ところで、平安時代から世に語られた怖ろしい鬼は 

江戸時代には 幽霊に姿を変えたようです

江戸時代の鬼は妖怪としてキャラクター化してしまったようですね



本当の鬼は 姿が見えない 人の心に巣食うもの

あな・おとろしや・・



コメント (2)
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