流し雛の行事は、人形(ひとがた)に穢れ、災難、病を移しそれを水に流して厄除けをするという行事で、全国的にありますが、鳥取の八頭町流し雛、京都の下鴨神社の流し雛などが有名です。
ここ紀州加太の淡嶋神社は、雛流し神事で特に有名で、全国の淡嶋、淡島もしくは粟島神社の総本社で、毎年全国から古いお雛様がこの神社に約4万体も送られてくるそうです。(朝日新聞記事による)
その沢山の送られてきた古い雛人形を、毎年3月3日に舟に乗せて沖へ流し沖合いの友が島の「神島」へ送るという神事です。
テレビ東京の「新説日本ミステリー」でも紹介されていましたが、昔は婦人病に侵された女性を、本当に神島へ流していたそうです。
紀州加太の淡嶋神社は女性の病、安産、子授けの神として昔から信仰の対象として、紀州徳川家からも手厚く保護されてきたそうです。
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雛流し神事に集まった大勢の観光客です。大型観光バスもたくさん来ていました。
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船出を待つお雛様です。全国から送られてきた雛人形が、神社の本殿には、入りきれなくてあちこちに積みあがっています。
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地元から選ばれたお稚児さんと巫女さんが、神主の祝詞の後お雛様を桃の花で飾られた、舟に乗せて行きます。
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雛人形満載の舟は神輿に乗せられて運ばれます。
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沢山の見物客や、報道陣の中を神輿は進みます。
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入り口の鳥居を潜り、前の加太の海へ向かいます。
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行列の先頭は、お稚児さんと巫女さん、及び宮司さんです。その後を神輿に乗せられた雛舟が進みます。
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神輿の担ぎ手は、全員女性です。この神輿を担ぐと、女性達の穢れ、病、災い、怒り、悲しみ、などすべて雛人形が引き受けてくれ、神島へ連れ去ってくれるということです。
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このみこしを担ぐと、女性達の願い事がかなうとも言われていて、担ぎ手は全員地元以外の観光客達です。
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約30分かけて3艘の舟が船出桟橋へ到着しました。
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神主さんの祝詞奏上です。遠くなのでよく聞こえませんでしたが「。。。の大神に申さく、女性達の病、。。。、を連れ去り、望みを叶え給え。。。。」と聞こえたような気がします。
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巫女さんとお稚児さんが折鶴を海に流し、舟の進路をお清めします。
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やがて舟は静かに海に浮かべられます。
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そして舟は波に揺られながら、静かに進みます。
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巫女さんとお稚児さんが、お雛様を見送りします。
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雛舟は沢山の人々の思いを乗せて、次第に遠ざかります。
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紀州加太は、友が島への定期船発着場です。駐車場もあります。
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