季節の風景

各地の季節の風景や行事を写真に撮りブログにしていこうと思います。

南紀に春を呼び込む新宮市神倉神社お燈祭 2016年2月6日 その2

2016-02-09 11:05:09 | 早春の風景
神倉神社お燈祭 その2
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中地蔵広場で見ていると 上り子たちが次々と石段を登ってくる。
しかし広場から上へ行く石段は既に渋滞している。
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たちまち広場は上り子でいっぱいになる。
みなさんお酒が入っているので時々あちこちで小競り合いが起こるが周りの人たちが止めに入る。
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上り子達は黙々と石段というか乱雑に自然石を積み上げた山道を登っていく。
時々ライトで足元を照らす人が居るが、そうしないと非常に危険だ。
真っ暗な山道を歩く危険さは 今までに何度も経験していて転倒すれば大事故だ。

ときおり あちこちで「わっしょい、わっしょい」と掛け声が上がる。
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真っ暗な山道を約三千人が1時間以上かけて登ると暫く静寂になる。
やがて7時半を過ぎたころ 山頂付近で「ウォー」と歓声が上がる。火がともされたのだろう。

介錯と呼ばれる人たちが 山頂から大松明に火を点してゆっくりと降りてくる。
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広場に居た人たちが その大松明の火を大きく燃え上がらせた。
ここでも「ウォー」と歓声が上がる。
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その場に居た沢山の人たちが次々に自分たちの松明に火を移す。
この人たちは大勢の上り子たちとは別の役目なのだ。
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自分の松明に火をつけた人から次々に山頂目指して駆け上がる。
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見ていると松明が燃え過ぎるので 時々松明を石段に叩き付けながら駆け上がっている。
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広場に居た人たちが全員上へ駆け上がると 石段は元の暗闇にもどり、静寂が戻る。
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10分くらい静寂が続いた後 山頂付近で大きな歓声が上がり、
松明に火をつけた上り子の先頭集団が石段を駆け下りてくる。
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続いて降りてくる上り子たちは 大半の松明の火が消えているので足元が見えにくい。
ゆっくりと足元を確認しながら降りてくる。
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次第に降りてくる人たちの松明は火が消えてくる。
山頂で降りる順番を待っている間に消えてしまうのだろう。足元が見えにくいのでみんなゆっくりだ。
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しばらくすると ほとんどの松明は消えているので 山道は真っ暗に近い。
非常に危険な状態になってきた。カメラのフラッシュをたくと 目くらましになり、危険なので 境内は
フラッシュ厳禁だと何度も念を押されたのだ。

※画像の解像度を上げていますので人の姿が分かりますが実際はほとんど真っ暗闇です。
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広場を中心に石段は大渋滞しだした。
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ほとんどの人の松明は火が消えているので 広場にたかれた火で 松明に火をつけなおしてから下山するのだ。
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しかしせっかく火をつけても 広場から下への石段も大渋滞しているので なかなか下山できないのだ。
三千人近くの人がすべて 安全に降りるのは大変な事だ。
白装束が泥んこの人も沢山居る。途中で転んだのだ。大怪我にならなくて良かった。
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アマチュアカメラマンは 上り子が全員下山した後で最後に降りてください。
と何回も年を押されたのでひたすら皆さんが降りるのをじっと待つ。
足元からしんしんと冷気が上がってくる。

やがて上り子衣装の人たちに混じり、普段着の人が降りてきた。アマチュアカメラマンたちだ。
私もその中に混じり ようやく降りることが出来た。
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神社境内入口付近では 沢山の女の人たちが 自分の家族が降りてくるのを待っていた。
この祭りは女人禁制なので女性は中へ入れないのだ。
暫く見ていたが 松明に火をつけて歩いて降りてくる人はほとんど居なかった。
ほとんどの上り子の松明の火は消えている。
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神倉神社社務所の玄関に飾ってあるお燈祭のついたての写真です。
こんな写真は カメラのシャッターを開放して長時間露光しないと撮れません。
しかも鳥居が見渡せるこんな場所は 神社の人か報道関係者しか撮れないなあ。
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神倉神社と古代出雲王朝、出雲族の神信仰との関係は「古代出雲王朝ゆかりの地を尋ねて」
に載せています。
ここから入れます。http://blog.goo.ne.jp/yochanh1947-kodaiizumo
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