倉庫番のバンソウコウ

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妖魔夜行リプレイ「妖奇譚其の弐 Paint It Black~「臭気人間」」第1話【新たな依頼】

2007年01月10日 | ゲーム
過去にガープスという汎用TRPGを怪奇ホラー物に作ったシステム「妖魔夜行」で遊びまして、その時のリプレイを連載的に公開していきたいと思います。

妖奇譚其の弐 Paint It Black~「臭気人間」
【新たな依頼】
GM(88):今度の依頼は夜のごみ掃除!ガッツリ稼ぎましょう!今回の登場人物も雪女の男版の妖怪「氷牙(♂)」と招き猫「たまき(♀)」です。

[7月某日午後3時 世田谷公園前のデニーズ]
GM:氷牙はファミレスの窓側の席に白いセーラー服の少女と向かい合って座っている。相手は言わずと知れた招き猫妖怪のたまきです。今回もパープルヘイズのメールで呼び出されています。
氷牙の前にはマンゴーアイスが置かれているよ。
たまき(NPC):こないだのお礼だよ。

裏コメント:こないだとは、渋谷のカッパの件です。エロカッパとの熱いバトルは妖奇譚其の壱をご覧ください。

GM:たまきの前にはお冷しか置かれていない。特徴が「けちんぼ」なので・・・(ちなみにアイス代もジミーさんからせびった。)
たまき:で、わざわざ呼んだのは今夜のデートのことなんだけど・・・
GM:デートというのは仕事の依頼、「妖怪退治」の事ですね。
たまき:場所は三軒茶屋の仲見世商店街の裏で、相手はごみ人間。今回は最初っから妖怪なのよ。
GM:妖怪の中には人間にまぎれている者もいますが、人間の姿をとらずに活動している者もいます。今回は後者ってこと。
氷牙(niga):マンゴーアイスを食べながら、・・・で、今から仕事かよ。この暑さじゃ、オレ動けねえぜ。氷牙は気温30度以上だと行動力が鈍るのだ。
たまき:安心してよ、デートは夜だから。
氷牙:なら、こんな早く呼び出すなよ・・・。オレもそんなに暇じゃないんだぜ。
たまき:ヒマなくせに。それにこれもりっぱな仕事よ。今回はちゃんと報酬も出るのよ。
氷牙:報酬…?いくらだ?というか、物か?
GM:物かって(笑)
たまき:現金だよ♪ごみ人間1体につき2万円。
氷牙:1体につき2万・・・?ゾンビみたいにわらわらいるのかよ。
GM:たまきはスポーツ新聞を広げて、ある記事に注目している。
たまき:ねぇ、ひょーが。カラスってなんで鳴くか知ってる?生ごみを一箇所に集めて、ごみ人間を作るために仲間に合図してるんだって。もとが生ごみだもん、何体いるか分かんないよ。あはは、と他人事のように笑う。
氷牙:たまきが読んでいる記事の裏の風俗情報を眺めつつ。カラスだ?なんの記事よんでるんだよ。と聞く。
たまき:ん、ああこれ。東京都がこれまでに駆除したカラスが五万羽越えてるんだって。昔はごみ荒しといえば猫だったのにね。最近はカラスに押され気味なの。だけど自分の都合で簡単に命を奪っちゃう人間って、妖怪よりたちが悪いと思わない?そうは言っても、仕事は請けるんだけどね。デートの場所が三茶じゃない。実はジミーさんが町会長さんに頼まれたのよ。
氷牙:まあ。オレたちの仕事は人間に危害を加える妖怪を退治することだしな。で、あのタバコ親父がどんな依頼を受けたんだ?

裏コメント:たばこ親父やジミーさんと呼ばれている男は、三軒茶屋(通称:三茶)にある仲見世商店街の雑居ビルにある占いバー「パープルヘイズ」のマスターであり、我が妖怪ネットワーク「パープルヘイズ」のリーダーです。
本名を「煙堂陸州(えんどう りくす)」といい、本業はバーのマスターですが依頼があれば、お香の煙で恋の悩みから企業の商談まで幅広く占っています。堅実な性格のため、ちゃんと町会に入っていたりする。

[占いの館「紫の煙」]
たまき:最近、商店街の飲食店からお客さんが減ってるらしいのよ。お客さんが来てもあまり食べないで残していったりとか、なんか変なの。でね、困ったときの神頼みじゃないけど、「煙堂くん、どうしたらお客さんが増えるか、ちょっと占ってよ」てな感じで町会長さんがきたの。
GM:で、相談を受けたジミーさんは…「なにかは分かりませんが・・・ モヤっとしたものが辺り一面を覆っています。それを取り除くには・・・これをお店の西側に置きなさい・・・」と答え…
たまき:金色の招き猫の置物(小型)をとんっとテーブルに出す。
氷牙:なんなんだ?その金色の招き猫は?
たまき:ただの置物だよ。一体2万円だけど。
氷牙:あのタバコ親父、そんな商売してやがんのか・・・。
GM:ジミーさんはとても人がいいという設定なのだ。これはきっと君の目の前にいる女の入れ知恵であろう。
氷牙:おめえかよ!
たまき:ちょっと勘違いしないでよね。相手は何も知らない一般人なのよ。「これは妖怪の仕業ですね。私の知り合いの良い妖怪に退治させましょう。謝礼はこれで・・・」と、電卓を打つ。なんてできないでしょ?だから、おまじないの効果でお客さんが戻ってきたって思えるほうが幸せでしょ。だけど、あたしも霊感商法やってる訳じゃないから一応お試し期間を設けてるわけ。1週間で効果があったらお礼をくださいってことにしてるのよ。つまり、お客さんのこない原因を1週間で取り除かない限り今回の報酬はないってこと。
氷牙:・・・なるほどな。一週間以内に何体いるかわからない生ごみ人間退治か。今回もまた面倒なことだな。

という訳で、氷牙とたまきのごみ人間退治が始まります。

久し振りに掘り起こしてみると、意外と面白いな、なんて。
続きが気になりますが、長いのでまた今度ね。

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