野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

マムシグサの実 ヘビ嫌い

2021-10-25 00:00:00 | 絵日記
「やだー!どうしてここにあるの!

声の方を見ると
展示会場の入口付近

声の主の目線の先には

『マムシグサ』の絵

茎の模様が気持ち悪いから嫌い

7〜8メートル先にある
『マムシグサ』の絵を遠巻きに
反対側の壁の方へ
足早に行ってしまった


そう言えば
知人に蛇が大嫌いと言う人がいる

図鑑にある絵も写真も
見るのがイヤだからと
そのページは破いて捨てたと


絵なんだから
そんなに嫌わなくてもと
思ったが
嫌なものはイヤなのだ

まあ
に臨場感を感じてくれた
といいように解釈させていただいた

私はヘビ年のせいか
たいして気にならない
そんな扱いをされると
ヘビが気の毒になる


アトリエの窓から
マムシグサの実が
自分の好みの色になるまで
待つ

雨が降ると
粒が落ちてしまわないか
ヒヤヒヤしながら
待つ

宝石を散りばめたような
カラフルなマムシグサの実を
見つけた瞬間
部屋に持ち込んだ


描き終わるころには
すべての粒が
真っ赤に変わっていた