田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

130909 東京オリンピック2020と5つの危惧

2013年12月06日 19時41分51秒 | 平和
第一に経済。20年間に所得が年々減りつづける中での誘導的なバブル政策(アベノミックス)と消費増税は金融恐慌、または大インフレを招かないか? 中国のバブルは弾け、その余波がどういう影響をもたらすのか?非正規雇用、所得格差は一層広がるのではないか?弱者は消費税に堪えられないのではないか? TPP(おそらく加盟)のもとでの農業と中小企業は先細りするのではないか?それでは日本発の世界を先導するような産業が芽を出すのか?
第二に政治。安倍首相が国内世論を真っ二つにする憲法9条改正を発議するのか?7年の間に議会政治は機能しているのか?自民党の離党者を集めたような疑似野党ではない強力な野党は生まれるのか?米国との安保関係は今よりぎくしゃくしていないか?福島第一原発の廃炉処理は進むのか?原発再稼働は行われるのか?中国(や韓国)との歴史認識問題は和解が成立し、戦略的互恵関係は強化されるのか?拉致問題は解決しているのか?普天間基地は撤去されているのか?沖縄の抱える負担は減っているのか?
第三に社会。少子化の下での結婚難、人口減の加速は止まるのか?高齢化社会の下で、年金や社会保障費の切り下げ、医療費の高騰は必至だが社会不安は起らないか?東北の復興(特に仮設住宅の14万人の帰郷)は完了しているのか?外国人の大量入国で多文化共生時代にスムーズに移行できているのか?
第四に環境。温暖化対策は前進するのか?ゴミ処理は行き詰まらないか?
第五に大規模な災害と防災。南海・東海地震、首都直下型地震が起こるのか?大型化してきた集中豪雨、竜巻は?。
オリンピック招致成功で、マスコミは大はしゃぎ、しかし捕らぬ狸の皮算用。ゼネコンや観光産業などの株価も急上昇だが、以上に挙げた課題はどのひとつをとっても、オリンピックの成功にはブレーキ。政策を誤れば国家の生死に関わるものだけに、これらの積み重なったパズルを慎重を期しながらどう打開するか、国民の期待する、次元をもう一つ超えた政治哲学と政策が待ち望まれる。


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