散歩気分で生きる毎日に一日1本、一行詩!by ミナミヒロユキ
一行詩(うた)メモ日記
ある男女の会話
昭和の匂い消えゆくか 輝ける星悼みおり
11月20日(木)
一昨日、駅で待ち合わせをしているときに耳にした会話。
若い男女が目の前を通り過ぎるときに聞こえてきた。
男:「いや、ほんとうに、そんなんじゃないんだよ」
-----男、横目で彼女の顔を見る。
女:「・・・・・・・・・」
-----男やや慌てたようすで、
男:「キャバクラのゆるいやつ、そう、ゆるいやつだったんだよね」
女:「・・・・・・・・・」
男:「ほんとだよ、ゆるいんだよ」
女:「・・・・・・・・・」
そして二人の背中が遠ざかっていった。
男性の「ゆるい」という言葉に反応してしまったオレ。ゆるいと許されると思っていたんだろうな、でも、ゆるいっていかがわしそうだもん。
キャバクラへ行ったとはっきり言うほうが良かったのかもしれない。いかがわしいところじゃないからね。「ゆるい」をつけたのが間違いだったんだよ、はは。
なんたって、無言の返事はコワイからなぁ。男は無言に弱い。それも返事としての無言、ごめんを拒否する無言。涙なんか問題じゃないからね。
あれから二人はどうなったのだろう、男性は、最後まで「ゆるい」で押し通したのだろうか。
女性は無言のままだったのだろうか。
仲直りのキスはできたのかな(仲直りではないか、お許しのキスだ)。
キスのないデートはデートじゃないから、最後にキスで許してあげてほしい。
二度と会うことがない二人だけど、しばらくは覚えているだろうな。
◎食絵日記
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )