明治大学演劇研究部公演「Mr.SCooooooooP!?」を観にお茶の水に行きました。
懐かしき11号館アートスタジオ
そうそう、この通路をまっすぐいくと入り口があるのです。
出ました、今回の劇作演出の山村遊哲君。
シチュエーションコメディと思わせつつ、ラストのシニカルテイスト、ジャーナリズムの意義を問うというフライヤーのポップさとは一線を画した作品。奇しくもタイのデモで村本さんがお亡くなりになったことと重なるこの作品。作者がどのような思いでこの物語を書いたか気になります。山村君の劇作はどんどん良くなっているように思います。継続は力なり、これからもやり続けていって欲しいと思います。
帰り際、いよいよ11号館がなくなるというニュースを見ました。出来た当初からいつなくなるかおびえていましたがいよいよです。わたしたちの世代から使い始めたこの劇場、なくなる前に是非何かしらやりたいなと思うのでした。
午後は2時間程度かけて淵野辺の桜美林大学へ。ちょっとした小旅行。
OPAP vol.40『谷間の女たち』
作:アリエル・ドーフマン
訳:水谷 八也
演出:森 新太郎(演劇集団・円)
2010年4月18日~2010年4月25日
場所:桜美林大学PRUNUS HALL(プルヌスホール)
菊地さんが出演するとのこと。
舞台上に敷き詰められた本物の土、天井に張られた一本の有刺鉄線、設置される大量の椅子。これまで学校が携わる舞台というのを色々見てきましたが、その中で過去最大の規模。スケールが大きい。この中でやれる子どもたちは本当に幸せだと思います。そして学校の威信と名誉が見えます。これを見た高校生は間違いなく桜美林大学に入りたいと思うのではないでしょうか。子どもにも「凄い」と思わせられる舞台。
オーディションで決まっただけあり、骨太な役者が多く、菊地さんもその個性を発揮出来る役柄に置かれておりました。演劇集団円の演出だけあり、確かな目です。
政治の話です。非常に重い内容です。この重さを表現するためには若い人はその全てを使って、凡そ自分が体験したことのない感情を探り、発見し、それを表出させなければなりません。思うのは、舞台上の「辛さ」、その「辛さ」にのりしろ的な余白、それは観客の想像の余地ともいうのでしょうか、とにかく切羽詰るシーンこそ、切羽詰った人間でなく、切羽詰まる中にもどこか余裕のある…心境の余裕ではなく想像の余地としての余裕…がないといけないのかなと思います。私、女性の金切り声があまり好きではなく、自身が演出し、芝居で出さなければならない時は、極力低音を使わせます。金切り声は悲壮感は満点ですが、空間を占めてしまうので観客の意識を弾くような気がしてならないのです。今回の役者の演技がなんとなくそんなような感じがしました。
でも、それでも内容は素晴らしく、だからこそ今後に期待です。
まだまだ折り返し。ロングラン、頑張れ!
帰り、大口駅が沿線上にあるとのことで、ガレージBar 1961に行ってきました。
生徒が働いています。車やバイクが店内に設置してあるお洒落な店。
演奏や芝居が出来るスペースがあり是非何かやりたいなと思いますが、如何せん場所が…横浜進出の時にですね。