演劇知

劇的考察譚

観劇3ラムダ&トキを観て

2009-11-22 19:43:08 | Weblog
教え子曽我さん、そして以前芝居に出て下さった波野平君の所属する劇団、ラムダ&トキを観に東京理科大の学園祭に行ってきました。28歳のわたしに、同年代のようにチョコバナナを売りつけてくる空気にタジタジです。

批評としては役者よりも戯曲、演出が気になり、たとえ下手な役者がいてもそれは素材を扱えなかった戯曲、演出に責任があると考えるものでして(当て書きか否か、また最低限の役者の基礎等一概に言えない部分もありますが)、常々芝居やる教え子には創り手になりなさいと言ってきました。こと、曽我さんにはラムダ&トキの公演を始めてみた時からずっと言ってきたものでして、嬉しい限りです。

バーチャル空間、アバター、実像と虚像、孤独

といった、精神世界芝居。流石はわたしの生徒といったところか。

個室の固執

といった言葉遊びを入れたりして。

配役、30分の使い方、音響など気になる点は多々ありますが、まずは創り手としてきっちり披露したことで良しではないかと。また改めて本人を目の前にして言ってやりたいと思います。

観劇2劇団スタンド・バイを観て

2009-11-22 19:10:52 | Weblog
高校時代の恩師谷先生に連れられ観てきました。「おじいちゃんの知恵袋」

弁護士事務所の女弁護士は死んだおじいちゃんが見えて…

という話でした。




舞台空間、役者の使い方、キーワードの「おじいちゃん」のフォーカスがずれている等、内容、わたしにははまらなかったようで、先生は「芸術は生理だから」「たとえ良く無い芝居でも学ぶべきものはあり」「淀川長治さんは…」という目から鱗な発言をして下さり、批評家として、とても為になる時間を過ごせました。

良き観察眼を持ちたいものです。

観劇1マグズサムズを観て

2009-11-22 18:58:02 | Weblog
シアターグリーンで、マグズサムズの「マグズサムズのジャングルブギー」を観てきました。後輩の大澤さんが出ております。芝居している貴重な後輩、応援したいではありませんか。

芝居はライトタッチなコメディ。ここの芝居はアニメやらマンガやらキャラクター重視な感があります。
笑いが借り物なのが勿体ない。

その中で大澤さんの役はこれまでの作品とは違った、より人間になれていると思いました。

達者な男性役者がいるナイスな劇団。

見学にて2

2009-11-18 16:23:09 | Weblog
美容の技術コンテストは素晴らしく独創的でした。モデルやウィッグで技術を競うようですが、技術以上にデザインが際立ちます。デザインも技術なのでしょうが。

多少婦人で毎回お願いしている天羽さんも、きっとこのような大会にでていらしたのかしらと思いを馳せながら観ていました。


コンテストなので審査員の方々が大勢いらしていました。サロンや関係会社の代表の方々ばかりです。競技中にポイントや感想を仰っておりました。

オーバーなものは×

ストーリー性を大切に、特にネイルは10本の部位で世界を表現

ウェディングは非日常、お客様の自然な表情を大切にし特に時代の流れを強調

ウィッグはユートピアの世界、ファンタジーの傾向が強い。それはそれでありだが、基本に徹することと全体のバランスが重要。オリジナルはまだまだ先の話

モデルカットは作業に没頭するあまりイメージを見ずに手元ばかり見てしまう。モデルの個性が引き出されるような出来るだけ現実に近い美しいスタイルで。全体のバランスと、特にモデルの毛質を大切にする。



良いこと仰りますね。芝居の表現にも通ずれものありです。せっかくのご教授、会場の生徒さんももっと聞けばよいのになと思うのでした。

事実は突如として訪れて

2009-11-16 22:14:51 | Weblog
予期していないことは、当然なんの心構えもなく突如として訪れるものであり、自身の許容、範疇、予想を越えるものだからこそ予期しないことです。最近立て続けにそんなことが起こっており、軽く驚いています。どうにもわたしの回りは四年に一度軽く動くようで、ただそれも結果としては好転なのでよいのですが。

演劇1は体のメンテナンスを行いました。地獄巡りです。明日も悲鳴が聞こえるでしょう。

クリスマスの時期です。昨年もそんなことを書いていたような。今年一年はなんだか早かったです。歳を取ると血圧の変化で時間を早く感じるようですよ。

わたし面倒みていた生徒さん合格したようでおめでとうございます。形は若干異なれど、わたしの恩師のラインは着実に繋がっていってます。

最近と今後の展望について

2009-11-16 08:30:36 | Weblog
多少婦人としては9月に池袋にて本公演を控えており、それに向けて活動していく予定です。詳細はホームページやここで紹介していきます。

自身の活動としては10月にオペラの公演が控えています。私は劇作・構成を担当します。笙の先生と面白い事をする予定です。こちらも今後アップしていきます。それに伴いこれまでの個人活動を集約し「act orch」と命名しました。


http://www.act-orch.com/index.html


演劇の文化的アプローチがテーマです。こちらも今後宜しく御願い致します。
そしてそのためにも今現在アジアの民族楽器の練習も始めています。こちらも今後御見せできるようになりましたら報告します。

「シガラミズム」を観て

2009-11-16 08:24:01 | Weblog
卒業生、小澤さんが出演している芝居、エレクトリックモンキーパレードの公演「シガラミズム」を観に王子小劇場に行きました。

ポップなテイストの家で行われる、ポップな人たちが織り成す残酷な話

でした。劇評はこりっちにも書きましたが、小澤さんはムードメーカーの役回りでした。

卒業して数年、学生さんだったのに、すっかり役者に変わっていまして、その事実に感動してしまいました。時は確実に進んでいます。


90年代はリアルな静かな演劇の流れでしたが、2000年になり、最近ではリアルな残虐性の傾向にあるのかなと思います。見た目派手でインパクト強いですが、短絡的であり、且つ日常に起こる殺傷事件を思い浮かべ、個人的には好きではありません。

考える事、「想像性」こそ表現なのではと思います。

劇団未来劇場第92回公演を観て

2009-11-16 08:12:06 | Weblog
劇団未来劇場 第92回公演「ぺぺの甘い犯罪」を新宿SPACE107で観てきました。高校時代の恩師谷先生の紹介で初めて観ましたが、非常に面白かったです。水守亜土さんが出演している芝居。わたし、イラストレーターとしての水森さんは知っていましたが役者やっているとは知らず、しかも音楽担当は小林亜星さんというビックネーム揃い。


男と女の恋愛模様の芝居と思いきや虚をつかれる見事な展開。ピンクコメディかと思いきや法廷劇であり、そうかと思いきや娼婦のリリシズムであったりと総合的な表現なのですがバランス良く。演出も、まるでアニメを見ているような人間の演じ方、達者な役者だからこそ出来る間とした芝居だからこそ、人間の内面性が浮き彫りになってきます。

主演の大場泰正さんが素晴らしかった。久しぶりに役者で良いと思える人でした。文学座の方だそうで、流石文学座。


観劇後は先生を囲んだ同期の同窓会。先生と飲むとワインを大量に飲み酩酊。そしてそのまま谷家に直行というまさかの事態。そして朝から先生の手料理を馳走になり。何が起きるか分かりませんな。