毎度お馴染み用語集です。稽古場や本番であったこと名言や迷言をまとめています。
なお今回は尾崎健太郎が抽出、監修、編纂をしております。
それではどうぞ。
・ヤバスラセボン
なにかヤバイ事態が発生した時に発せられる。エスペラント語で≪ヤバイ≫という意味である。
嘘である。実際、今回の芝居で一番ヤバスラセボンな事態は「おおくまの衣装忘れ」であったと思うが、人間、本当にヤバイ
ときはこんなふざけた言葉、思いつきすらしない。
・私の身長○人分
演出渡辺の頭の中がカレーの中でいっぱいすぎて、毎回バミリ用のメジャーを忘れてくるため、舞台スケールを自身の身長で測りバミるという事態に。見かねた剣持とボーイが、言ってもいないのにメジャーを持ってきてくれた。素晴らしき縁の下の力持ちたち。
・あんたは俺か!
主に、的確すぎる解釈をするボーイに発せられる言葉。ミドルワタナベとして、今後が期待されるばかりであるが、気をつけてほしい。その道を行くと、
阿吽の呼吸ですべてを任されるようになるぞ。
・カレーの試食
稽古場で毎回行われる試食会。公共施設にて、温められたカレーを食べることになるなぞ、誰が予想しただろう。毎回、「みんな!辛くない?どう!?どう!?」と聞くのだが、本番で実際に提供されたカレーは、試食のそれより数段階辛いものに仕上がっていた。
あんた、なにを聞いていた?
・笑笑
稽古後の飲みにて、 過去公演参加者川合さんが参加してくれたことも嬉しかったのか、稽古時間よりも長い時間、居酒屋笑笑に居座る。剣持はその間に一度バイトに行き戻ってくる。私たちが無為な時間を過ごしている間、彼女はきっちり金を稼いでいた。ちなみに、その時の会計は数人で
3万近くに登った。へらへらしていたおじさんたちが、伝票の到着とともに
笑顔が消えた。
・たなゴリくん
稽古場で待機する田辺の姿が、あまりに「はじめてペットボトルを見つけたゴリラ」に似ていると、主に過去チーム、未来チームがハマる。
2日目だけで、5回はやらされる。すまない。田辺。こんなにこの言葉が流通すると思わなかったんだ。あんなに可愛らしいのに、ゴリラと呼ばれる17歳が不憫でならない。でもまたやってほしい。
・ポテチ持って帰るの面倒なんで、明日の稽古に持ってきてもらっていいすか?
稽古後、公園でお疲れ様会を終えた戀塚から発せられた衝撃的な一言。素直に従い、食べかけのポテチを翌日の稽古に持ってくる尾崎。「先輩ナメ枠」の筆頭はこいつだと確信した瞬間であった。
・おれは戀塚と打ち上げで相撲を取る!
内田による宣言。内田は先輩ナメ枠の後輩が大好きなのである。しかし、打ち上げでは意外と先輩をナメてこない戀塚に、ついぞ、相撲がとられることはなかった。DVDお渡し会に期待である。
・先輩、塩澤は、どうですか?
休憩時間、「推しは誰ですか?」「誰々ですか?」「いやいや、みんなかわいいよ、推しとかないよ〜」などとふざけた会話をしている最中、唐突に塩澤から発せられた一言。
愛に飢えているのか?まるでラブコメの後輩マネージャーのようであった。
・その戸棚蹴ったのはわたしです!
本番中、起こされる演技をする濱田。何があったのかはわからないが、戸棚を蹴破る。千石に「この家を大切にしてくれた人にこの家を貸したい」という台詞があるのだが、
どう考えてもこいつ大切にしてくれない。
・締め出される内田
内田がタバコを吸えば、片平が鍵を閉める。それを「よしよし」という顔で見る内田。
あんたらどうかしてるよ。
・神が神頼みしちゃいけないでしょ
片平のキュイーン退場時の台詞。最終稽古で「笑いながら言ってみて」と演出がつき、本番を重ねるごとにそのボルテージが上がっていく。だいたい、このくだりに入ると、待機中の中園は、こちらを振り返り目を爛々と輝かせ、渡辺と尾崎は笑いながらガッツポーズを取っていた。
・もう次の段階にいきましょう
現在チームの誰かが台詞を止めたり、間違えてしまった時に片平のキュイーンにより用いられる便利システム。なにはなくとも、もちつきを犠牲とする形で芝居がつながる。冗談で言っていたが、
どうやら一度本番で発動していたらしい。
・カメラマンは尾崎先輩です
稽古場日誌にて、中園が書いた一言。声をかけらた瞬間「あ、やっとぞのから写真をお願いされるんだ…!」と思った気持ちは
一瞬で天に召された。
・配信
彩弥加が参加しているオーディションにて、日々おこなっていた動画SNS配信。これを肴におじさんたちは酒を飲む。視聴者は星(ポイント)を送ることができ、それが予選突破の条件なので、夜な夜な、共演者たちは彼女に星を送り続けた。最終的に、楽屋配信も行われ、延々画面に向かい喋り続ける彩弥加と、静かに体育座りをしながらご飯を食べる学生たち、という奇妙な構図が生まれた。別れの挨拶は「ばいちゅう」。
・けんちゃん、ちょっと場当たりとランスルーやっといて
カレーの仕込みでいっぱいすぎて、小屋入り前日に尾崎のもとへ届いた衝撃のLINE。
頼むから演出してくれよ。
・けんちゃん!あの演出あんた!?あれいいよ!!
小屋入り後の演出をすべて尾崎と先輩陣によっておこなった結果、打ち上げで出てきた衝撃の一言。
あんた、演出としてのプライドはどこいった。
以上。わたしも知らない用語ばかり。