4日目
朝、5時45分に起床し、2日目の朝に行った大野山林に向かうことにします。リュウキュウコノハズクを見ることができたので、今度はリュウキュウアオバズクを目標に探鳥します。昨年訪れた時に見たときは樹木のかなり高いところに止まっていたので、そのあたりを注意深く観察することにします。
しばらく観察していましたがなかなか見つかりません。そのうちリュウキュウコノハズクを見つけた場所に着きました。まさか今回はいないだろうと同じ場所を見てみると、なんと全く同じ所にまた止まっていました。どうやらねぐらになっているようですね。
結局、リュウキュウアオバズクは見ることができませんでしたが、車に戻る途中にヨナグニカラスバトがすぐ上の樹木に止まっているところを見ることができました。
さて、この日は宮古島最終日。まだ探鳥していない島東部を回ってみることにします。
まずは宮古島の一番東にある東平安名崎(ひがしへんなざき)に向かいます。ここは景勝地としても有名なところで、夏季はアジサシ類などがよく観察できる場所でもあります。車で走ること約30分で到着。岬の上から見る海の景色はとても壮大で、磯に打ちつける波がとてもダイナミックで印象的でした。今回はそれほど多くの野鳥は観察できませんでしたが、イソヒヨドリ、ムナグロなどを見ることができました。夏季にまた来てみたいところですね。
東平安名崎を後にして、南東部のサトウキビ畑周辺を探鳥することにしました。狙いはやはりミフウズラですが、天気が良い昼間なのでそうそう出てきてくれません。結局、観察できたのはサシバ、チョウゲンボウ、リュウキュウツバメ、リュウキュウキジバトといったところでした。
飛行機に乗る時間までまだ余裕があったので、もう一回初日に行った与那覇湾に行くことにしました。そしてここで思わぬ出会いがありました。湾中央部の干潟になっているところにカモメぐらいの大きさなのにアジサシの形をした鳥を発見しました。双眼鏡でははっきりとわからなかったのでスコープで確認したところ、日本で見ることができるアジサシ類の中で最も大きいオニアジサシであることがわかりました。あとで宮古島の野鳥の本を見てみると、11月頃に1~2羽程、稀にこの与那覇湾で確認できるとのことで、最後の最後になんとも良いタイミングで思わぬものを見ることができ本当にラッキーでした。
さて、今回の探鳥旅行で観察できた野鳥は以下のとおりです。
マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、カイツブリ、ヨナグニカラスバト、キンバト(声)、ズアカアオバト(声)、リュウキュウキジバト、カワウ、ヨシゴイ、ズグロミゾゴイ、アマサギ、ムラサキサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、クロサギ(黒色型、白色型)、クロツラヘラサギ、シロハラクイナ、バン、オオバン、ムナグロ、ダイゼン、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリ、オオジシギ、チュウシャクシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、キアシシギ、イソシギ、ヒバリシギ、ハマシギ、ユリカモメ、ズグロカモメ、オニアジサシ、ミサゴ、サシバ、リュウキュウコノハズク、カワセミ、チョウゲンボウ、リュウキュウハシブトガラス、リュウキュウツバメ、イシガキヒヨドリ、ウグイス、メボソムシクイ、メジロ、セッカ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、リュウキュウキビタキ、スズメ、マミジロツメナガセキレイ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイ、マミジロタヒバリ、イカル、ドバト、インドクジャク以上28科63種
番外編
ヤエヤマオオコウモリ、ミヤコヒメヘビ、ベニシオマネキ、ミナミトビハゼ、ヤギなど
あっという間の3泊4日の旅でしたが、先回の沖縄本島同様、天候にもまずまず恵まれ、今回も充実した探鳥旅行となりました。宮古島を始め沖縄の島々は渡り鳥の中継地として重要な場所であり、また、そこの土地で独自に進化した留鳥もたくさん生息しており、本土では味わえない独特の魅力があります。
さあ、みなさんも沖縄の魅惑の島々にLet’s Go!!!