3日目
朝、5時30分起床。まずは昨日夕方に行った池間湿原に朝一で向かいます。車で向かうこと約40分、池間島に到着です。朝日を浴びた湿原の風景はとても幻想的で早起きしてよかったなと思いました。まさに「早起きは三文の徳」ですね。
さて、肝心の野鳥ですが、観察できたのは昨日とほぼ同じでこちらは「徳」とはいきませんでした。しかし、朝日を浴びて豪快に飛んでいたムラサキサギはとても美しく印象に残りました。
その後、池間島を後にして次に島尻地区にあるマングローブ林によることにしました。この島尻地区は「パーントゥ」という国の重要無形民俗文化財に指定されているお祭りが有名なところです。仮面を付け、全身に泥を塗られた来訪神「パーントゥ」が集落に出て誰彼かまわず泥を塗りつけます。泥を塗られると厄払いされるということですが、「パーントゥ」の見た目がそれはそれは恐ろしいものなので、小さな子供たちにとっては間違いなく“恐怖のお祭り”になっていることでしょう。
また話がそれてしまいました。話を元に戻しましょう。ここのマングローブ林には遊歩道が整備されており歩きながら探鳥することができます。以前はここでクロツラヘラサギを観察できましたので今回も大いに期待です。
池間島から10分ほどで到着、とマングローブ林をみると、ちょうど満潮の時間と重なっており干潟が全然ありません。これはちょっと期待できないかなと思いましたが、とりあえず遊歩道を歩くことにしました。しばらく歩いていると水際のマングローブにアカアシシギとキアシシギが止まっていました。しかし、めぼしいのはそれぐらいだったので、時間をずらして干潮の時間にもう一度チャレンジすることにしました。
一度宿に戻り、次は宮古島の中央部にある大嶽城址公園に行くことにしました。ここは大野山林ほど樹林地が多いわけではありませんが、公園としては緑がとても多いので野鳥が多く生息している場所です。前回はヨナグニカラスバト、ズアカアオバト、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウなど観察できましたが、今回はどうでしょうか。
ここは少し小高い丘になっているので階段を上りながら探鳥します。耳を澄ますとメジロの声がたくさんします。姿も確認できましたが動きがとてもすばしっこいです。丘を上がりきったところに開けた場所があり真上をサシバ、チョウゲンボウが飛び交っています。その他ではリュウキュウキビタキ、ジョウビタキなど観察できました。
さて、干潮の時間が近づいてきましたのでもう一度、島尻マングローブ林に向かいます。今度はしっかりと潮が引いていますので楽しみです。さっそくアカアシシギ、キアシシギがいました。数も午前中よりも多くとても活発に動いています。他にもチュウシャクシギ、ハマシギ、イソシギ、カワセミ、アオサギ、ダイサギのほか、干潟に棲むベニシオマネキ、ミナミトビハゼなども観察できました。途中、同じ愛知県からお見えになっていたバードウォッチャーのご夫婦に会い、いろいろ話をしていると、以前、野鳥園にも行ったことがあるとのことで大いに話が盛り上がりました。いろいろ情報交換して島尻を後にします。
その後、宮古島の風を感じながらドライブを楽しみ、宿に戻りました。今日は最後の宮古島の夜を楽しみながら早めの就寝ですzzz・・・。