トランス・ヨーロッパ・フェスに行ってきた！

行ってきました、河内長野まで。待望の「かわちながの世界民族音楽祭」のトランス・ヨーロッパ・フェスです。
あいかわらず河内長野はのんびりとした町でしたが、会場となったラブリーホールは熱かったです！

まず登場したのが、アイルランドのKILA。ケルト音楽をベースにジプシーサウンドを融合させたような感じの音楽。バグパイプの音色がとっても心地よかった。Vo.をしてたローナン・オ・スノディはまさに天才肌。ソロアルバムの紹介には、人力テクノとあって、笑った。でも、太鼓（？）やフルート、バイオリン、バグパイプなどの楽器だけでテクノに匹敵するようなグルーヴ感をだしていたのはすごかった。

そして次はThink of One。ベルギー出身のグループだが、今回はChuva Em Po（シュヴァ・エン・ポー）というユニットで、ブラジルのアーティスト４人を加えての参加。ノリノリです。Vo.のブラジルのおかん、という感じの女性のパワーに圧倒。
ラブリーホールは公民館を大きくしたような会場なので、立ち上がったり踊ったりというライブをする会場よりは、クラシックを席についておとなしく聞く会場というほうがあっていると思うのだが、途中から、客を前に呼び寄せ、ステージ前で踊りまくるという本当のライブになった。アンコールもやってくれて、大満足。初来日ということもあって、メンバーも気合はいりまくりでした。

最後は、ファンファーレ・チョカリーア。映画「アンダーグラウンド」や「白猫黒猫」で一世風靡したルーマニアの世界最速ブラスバンド（親父ばかり）。会場にいる客の多くは、このバンドが目当てだったらしく、歓声がものすごかった。
世界最速かどうかは別として、信じられないくらいのスピードで音楽が展開。客をのせるのせる。本当ならステージ前で踊りたかったけれど、Think of Oneのライブ終了時に、会場では立ち上がらないでくださいという野暮なアナウンスがあったので、規律正しい日本人はおとなしく手拍子で盛り上げるしかなかったんです。もし事故が起きたら責任問題になるのはわかるけど、せっかく高いお金払って楽しみにきているんだから、もう少し寛容な姿勢を見せてほしかったです。
トランペットのオヤジ、はげ上がって腹がボッテリ出ていたけれど、かっこよかった！　しぶい。いぶし銀！　あーゆーオヤジになりたい！
今回の来日にあわせて、映画「炎のジプシー・ブラス」も公開されているようです。これ、ジプシーに少しでも興味ある人は必見です。
この映画のパンフレットを買ったんだけど、それによると、このオヤジたちの住む村には水道もガスもなく、去年ようやく公衆電話が１本ひかれたらしい。商店もスーパーもないけれど、バーだけは２件あるらしい（笑）。さらに、駅がなく、村の直前で線路がカーブしていて電車がスピードを落とすので、村人はタイミングをはかって飛び降りるらしい（乗るときは隣村まではるばる行くのだとか）。
あらゆる意味で日本人の理解の範囲を超えてました。

そして第二部は、３組そろっての即興ライブ。チョカリーアのオヤジたちはしんどかったのか、ほとんど出てこず、おもにThink of Oneのライブみたいになっていた。ジプシー娘がステージから会場に降りてきて、客と一緒に踊ったりしてた。
ひさしぶりに体を動かして、時間を忘れて楽しめるライブでした。翌日の筋肉痛が心配ですが。