放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

四川航空、カシュガルのタクシーなど交通事情

2016年05月09日 | 喀什2016
今年の大型連休は新疆ウイグル自治区・喀什の旅。
往復で28,500円という破格の値段だったので、完全にコストパフォーマンスだけで、四川航空をチョイス。



ネットで検索してみても、なかなか搭乗した記録が引っかからなかったので、参考までに僕の経験を記しておこうと思う。






関空20:40発の、3U8088便に搭乗。
出発2時間前に空港に着いたら、もうチェックインカウンターには帰国する中国人が長蛇の列。ほとんどが爆買いした荷物をてんこもり持ったツアー参加者だった。
列に並び始め、30分たってもまだ自分の番が回ってこない。旅の初めからイライラするのも良くないと思い、コンビニでハイボール缶を購入し、立ち飲みしながら待つ。
小一時間たって、ようやく自分の順番が来たら、カウンターの女性が「エコノミーはあまりに混雑しているので、日本人は全員ビジネスクラスにグレードアップしています」とうれしい一言。
確かに日本人の乗客は10人もいなかった。





機材は、エアバスA330。
といっても、ビジネスクラスのラウンジが使えるわけもなく、機内食もエコノミーのそれ。



けっしておいしくはないが、中国のエアラインに美味さを求めるのが間違っている。ビールは、冷えていない「雪花啤酒」オンリー。氷を入れてごまかす。どうせ薄すぎて、味なんて求めていない。
ただ、席はほぼフラットになったため、横になって寝ていたら、いつのまにか四川省・成都双流国際空港に。第一ターミナルに翌0:40頃に到着。
四川航空は国際・国内線すべてが第一ターミナルを使っていた。

成都で乗り換えなのだが、次のウルムチ経由カシュガル行きは、8:10の出発。
約7時間程度、空港内で夜を明かす。


中国への入国は、成都双流国際空港で行う。
そして預けていた荷物をピックアップし、再度チェックインをしないといけない。

成都双流国際空港については、別の記事にまとめる予定。

ベンチで夜を明かしていたら、朝4時頃からぼちぼち中国人の出発客が空港内に到着し始める。
四川航空の朝イチの国内便は、6:10発のラサ行き。乗客はやはりチベタンが多い。



出発約3時間前、5:00頃に国内線チェックインカウンターがオープン。
搭乗案内のモニター画面にあるすべてのフライトのチェックインが可能。
さっさと荷物を預けて身軽に。

成都からカシュガルへは、ウルムチ経由。
フライトも、ウルムチ経由カシュガル行きとなっていた。
機材はエアバスA320。3列-3列。
国際線に比べて、明らかに民度が下がるフライトだった。



機内食はお察しの通りのレベル。ただなぜかふかしたジャガイモが配られる。
嫁さんに配られた芋は芽が出ていた。ソラニン。



ウルムチに到着し、飛行機を降りたところで、乗り継ぎ客は専用のカードを配られ、そのまま搭乗カウンター前に案内される。
そこで約30分ほど待った。

ウルムチの空港内には、食事できる店が数店、土産物屋などが並んでいたが、約30分の時間にトイレに行って空港内を散歩していたら、あっという間に再搭乗の時間に。
乗るのは、同じ飛行機。同じ席。
降りる時に「再見」と言ってくれたCAさんに「你好」と挨拶。




カシュガルまでは約2時間。窓の外の雪山が美しすぎる。
機内食は軽食。美味しいわけがない。



カシュガルに到着したが、国内線オンリーの空港のため、荷物が出てくるベルトコンベアは1つだけ。
荷物をピックアップしたら、すぐに外に出る。



外には白タクが手ぐすねひいてお客さんをお待ちかね。
公共バス(2路)が空港始発で、終点のエイティガール寺院まで通っているようなので、時間や体力がある人はそっちを使ってもいいかも。僕はタクシーを利用。
アライバルの出口の目の前に、チンピラ風のスタッフがタクシをさばいていた。
聞くと1人20元とのこと。相乗り。
なんとなくボラれていそうだったので、少し歩いたところに停まっているタクシーと交渉。
嫁さんと2人で30元でホテルまで行くことができたが、出発直前に中国人観光客2名が乗ってきて、相乗りになった。

以上往路。

復路は以下に。

カシュガルのホテルから空港まではタクシーで。
カシュガルのタクシーはたいていメーターを倒してくれるが、なかにはメーターを倒さないヤツもいる。
何回か乗ったが、若い運転手は比較的紳士な対応が多く、ほぼすべてでメーターを倒した。
オッサンのタクシーは、交渉する可能性が高いので、選べるなら避けたほうがいいかも。
ちなみにこの時は、オッサンのタクシー。いきなり50元とのたまってきたが、30元と強気で交渉。
会話途中なぜかロシア語を話してくるが、その意図は不明。
空港内について、さらに金額を吊り上げてきたのだが、基本いいオッサンだったので煙草をもらったことで気を良くした僕は、チップに5元もあげてしまった。
基本30元でカシュガル市内から空港までは充分かと。

カシュガル空港で、再び四川航空にチェックイン。
乗客も少なく、ここはスムーズ。





荷物検査前の空港内には、土産物屋2件ほどと牛肉麺屋が1軒のみ。
搭乗ゲート前には、同じく土産物屋数件と牛肉麺屋が1軒。ウイグルっぽいご飯は食べられない。

ちなみに、成都、ウルムチ、カシュガルとすべての空港内において、お湯は無料でもらえる。
なので、カップ麺を持参すれば食事をすることが可能。
どこでもお湯があるのは、さすが中国。

カシュガルからウルムチ、ウルムチから成都までは往路と同じ。
ジャガイモも、再び出てくる。今度は揚がっていた。

成都から関空へは、3U8087便を利用。



13:45頃に出発で、2時間前に空港に着くがここも長蛇の列。
荷物の預け入れが11:45からしか始まらないが、なぜかチェックインだけは先にできた。
荷物を預けて中に入り、そのまま関空へ。
今度は中国人と一緒のエコノミー。
席の前にモニターがあるので、映画を自由に見れる。
日本語の映画はひとつだけ。あとは中国の映画、ハリウッドもの。なぜかインド映画もスタンバイ。
機内に持ち込まれる荷物は、往路が噓のようにスッカスカ。棚の中は僕の荷物だけだった。
国内線に比べるとシートピッチもやや広く、普通に過ごすことができる。
そして、無事に関空に到着。



四川航空は、なぜか着陸直前に、ストレッチビデオを流す。
中国人はけっこうそれに合わせて体操するのでおもしろい。
CAさんは、国内線のみ、ふとももが結構露わになったチャイナドレスだった。マニアにはたまらないだろう。

一部のサイトや、四川航空のWebページで、乗り継ぎ●時間以上でホテルを用意などと書かれていたが、僕のフライトは安く買ったからなのかわからないが、そうしたサービスは一切受け付けてくれなかった。


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8 コメント

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ぢゃが芋 (Shin Chang)
2016-05-23 09:15:06
芽が出だジャガイモ…これ日本でやったらエライ事になるでしょう
配っている画像はパンを配ってるようにしか見えない、言われなければパンと思ってしまうょうw

これからもどんどん旅画像をアップして下さい

U+26A0乗り継ぎでホテルを用意する…は予約クラス(エコノミーやビジネス等のキャビンクラスではなく、価格等別のブッキングクラス)で確認出来ると思います
Eチケット等のclassの所にKやM等(航空会社によりアルファベットの文字は異なる)の標示があるので、それとWebサイトで照らし合わせれば可能
(殆どの場合はアルファベットの表記又は◯クラス以上とあるはず)U+2B05しかし中国系キャリアとなると???
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Unknown (にいや)
2016-05-23 13:10:45
Shin Chang>
まさかジャガイモが配られるとは思ってもいませんでした。受け取るほうは当然素手です。
中国系のキャリアおそるべしですね…。
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Unknown (Heye)
2016-06-09 22:31:07
初めまして、全く同じ便を使ってカシュガルへ行く者です(;^_^

無料でホテルを用意してくれるという話は僕も聞いたので活用しようとおもったのですが「受け付けてくれなかった」というのは空港で手続きをしようとしたら拒否されたのでしょうか?


情報が少ない中詳しい搭乗記の投稿ありがとうございました

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Unknown (にいや)
2016-06-10 09:32:24
Heyeさん>
こんにちは。コメントありがとうございます。

四川航空のWebサイトには、乗り継ぎは何時間以上でホテルを用意します、と中国語で記載されています。
僕もそれを信じて、四川航空にメールで問い合わせをしました。
英語でメールを送ったのですが、返信はありませんでした。
Heyeさんが、中国語でメールを送ることができるので返事が来るかもしれません。

電話をしたらすぐに分かるかもしれませんが、そのために中国まで国際電話をするのもどうかなと思い、航空券を購入した旅行代理店経由で四川航空に問い合わせをしてもらいました。
そこからの返答では、往復28000円程度のキャンペーン価格(?)で購入した人は、そのサービスの対象外ですというものでした。
まぁ、とんでもなく安かったので、そんなものだろうと思い、往路は空港で野宿、復路は成都市内に自腹で宿泊しました。

四川航空のWebサイトによると、この無料でホテルを用意してくれるサービスは、搭乗の3日前(うろ覚えです)までに直接四川航空に自分で申し込む必要があると書かれていたので、空港ではその旨を問い合わせたりはしませんでした。
分かりにくい書き方で申し訳ありませんでした。

四川航空のサービスは中国の航空会社のレベルでしたが、フライト自体はそれほどストレスなく乗ることができました。
カシュガルの旅、楽しんできてくださいね。
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はじめまして (ニシムラ)
2017-08-23 09:31:11
9月に同じ便で喀什に行く予定です。初中国なので参考になります。 ありがとございます。不明点を四川航空・東京事務所で電話しても繋がらず、メールしても要領が得ず・・・・  
教えて欲しいことがございます。 
往路と復路の機内食の回数と提供の時間帯です。
また、両替は成都着が深夜になるため、やむ得ず国内でするつもりです。なにか、良い知恵が教えていただきたいです。
復路の成都での乗り換えは13時間ありますが、空港内で時間貸し簡易ホテルがあるみたいですが、いかがでしょか?
ご面倒な質問で申し訳ありませ。よろしくお願いします。
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Unknown (にいや)
2017-08-23 11:05:47
ニシムラさん>
こんにちは、はじめまして。コメントありがとうございます。
僕がカシュガルに行ったのは、2016年の5月なので、情報は古いかもしれませんが、分かる範囲でお答えしますね。

往路と復路の機内食の回数と提供の時間帯ですが、回数は各1回ずつでした。
関空→成都は食事
成都→ウルムチは軽食
ウルムチ→カシュガルも軽食
※復路も同じくです
提供時間は詳しく覚えていないですが、どのフライトも機体が安定飛行状態になったらすぐに提供された気がします。関空→成都は離陸から1時間後くらいでしょうか。
ちなみに個人的感想ですが、機内食のレベルは非常におそまつなので、ぶっちゃけ食べなくても後悔しないと思います。

両替については、日本で行うのも手でしょうし、成都の空港内にはATMもありますのでそこでおろすのもいいのではないでしょうか。
成都の空港の銀行は到着時にしまっていた気がしますので、日本でもしくはATMしか方法はないと思います。
ちなみにウルムチは空港内でのトランジット、カシュガルの空港にも両替する施設はありませんでした。

復路の成都での乗り換え、13時間という微妙な長さですね。
僕はタクシーで成都の街なかに出て、市内のホテルで宿泊。ついでに四川料理を楽しみ、翌早朝は街の散歩をしてタクシーで空港に戻りました。
空港内に時間貸し簡易ホテルはありました。到着したら空港の建物をいったん出て、右側に進むと「钟点房」と書かれた看板が見えると思います。泊まっていないのでなんとも言えませんが、宿泊は可能かと思われます。

よい旅になりますように…。一路平安。
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お礼 (ニシムラ)
2017-08-23 15:13:53
ご丁寧な情報ありがとうござます。
大変参考になりました。
喀什老城青年旅舍に泊まりカラクリ湖周辺の散策が一番の楽しみです。タシュクルガンは5月4日より外国人の入境が制限されているみたいです→残念です。
成都市内での宿泊も検討します→四川麻婆豆腐も楽しみです。

四川航空で夢の価格で喀什の往復が可能、次回以降は喀什からキルギスやパキスタンへ陸路の移動も考えています。
渡航までに旅程で分からないことができきましたら、書き込みいたします。よろしくお願い申し上げます。
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Unknown (にいや)
2017-08-23 15:30:54
ニシムラさん>
四川航空、安いのは嬉しいですが、遅延などいろいろとトラブルも多いようです。
僕の友人も、数人同じ便でカシュガルに向かいましたが、全員何かしらのトラブルに巻き込まれていました(ウルムチで霧のためフライトキャンセルなど)。
僕のときは往復ともに無傷で行くことができましたが、それはラッキーだったのかもしれません。
無事な旅をお祈りいたします。

成都のグルメは「おいしい四川」(http://meiweisichuan.jp/)というサイトがとても詳しく参考になりました。
ぜひ麻婆豆腐だけでない、本場の四川料理を楽しんできてください。

キルギスやパキスタンなどへの陸路越境も夢がありますね。
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