人のふんどしで相撲とるな

ベルリンにはたくさん博物館があって、博物館好きの僕としては、時間もあることだし、ゆっくり全部を見て回ってやるかと意気込んでいたところだが。

ふたつ見た博物館のどっちもで、キレている。


まず、ひとつ目は、ドイツ政府が大枚をはたいてつくった「ユダヤ人ごめんね博物館」（勝手に僕が命名。正式名称を覚える気もない）。
ポツダム広場、ブランデングルク門などの、ベルリンの中心中の中心の地下にドカンと建てられた博物館は、かつてドイツ人がユダヤ人に行なった残虐行為のオンパレードを紹介し、ごめんねという謝罪の気持ちを200％フル回転させて、ユダヤ人に詫びている。
殺されたユダヤ人の名前が延々とスピーカーから聞こえてくるだけの部屋もあったり、殺されたユダヤ人の家系とその略歴などが調べられる端末もあったり、写真、文章、音響など、ありとあらゆる効果から、ユダヤ人に詫びているドイツ人の姿が見て取れる。
そりゃ、表面上だけみてりゃ感動もするかもしれん。
泣いてる女とかもいたしな。

でもさ、どーしてユダヤ人には謝っても、植民地にしてたアフリカ人には謝らないんだ？　え？

（植民地化が悪いと思ってないからな、こいつらは）


ユダヤ人や戦争で犠牲になった白人には謝るけれど、有色人種に謝ったことあるんか、おまえら？



そして、ガイドブックにも載っているペルガモン博物館。
ここには遠くギリシャやメソポタミアから、略奪してきた遺跡が、完全に再現されている。
人の文明のものを展示してるわけ。
人のものを勝手にパクってきて、勝手に博物館にしちゃって、金とってるわけ。

サイテー。




ドイツ、予選敗退したらいいねん。