(写真:香港の日本人宿 ラッキー・ゲストハウス)
宿を決めるとき、安宿に泊まることがほとんどだ。
学生の頃は経済的な理由からだった。
ところが、社会人になってお金にもある程度余裕ができたのにもかかわらず、僕の足は安宿に向いてしまう。
なぜなんだろう? と考えてみても、これだという結論はないのだが、どうやら安宿の雰囲気が好きみたいだ。
旅行雑誌の編集をやっていたとき、取材で年に数回海外に行った。
泊まるのはもちろん☆がついている高級ホテル。
タイアップなどの大人の事情なので、宿泊費はかからず、いい部屋に泊まれ朝食もついてて…といったバックパックを担いで旅行している身にとっては、信じられないような待遇なのだが、もって生まれた性なのか、ちっとも落ち着くことができなかった。
安宿のなにが魅力的かというと、安さは当然として、人と出会えるということがある。
ドミトリーに泊まれば、隣のベッドには旅行者がいるので、話し相手には困らない。旅の情報も仕入れることができ、気が合えば一緒に行動することもできる。
最近は、シングルルームに泊まることも多いけれど、そんなときでも安宿にはミーティングスペースがあり、そこに行けば誰かがいて時間を潰すことができる。旅行者だけでなく、宿のスタッフと話せるのも魅力的だ。
そんなわけで、旅行をするたびに安宿に向かってしまうのだが、場所によっては安宿が少ない地域もある。
香港の場合、九龍半島の先端、尖沙咀の彌敦道沿いにある重慶大厦(チョンキン・マンション)が有名。ビルのなかには多くのフロアに安宿がある(といっても最近ではそこそこ値の張るホテルも多いらしいが)。かつては英国統治の名残なのか、インド系、パキスタン系の人間をよく見かけた。ビルを入ったところに並ぶ両替商の多くはインド系の人だったし、ターバンを巻いて口髭がカールしている Theインド人みたいなおっちゃんもいた。インド料理店も多く、「香港でカレーを食べたければチョンキンへ行け」は香港人の共通認識だ(ったと思う)。
なかにある宿は本当にピンキリ。
かつて泊まったときは、本当に安い宿につれていけと、客引きが紹介する宿を20軒近く突っぱねていたら、これ以上下はないと言われ、黒人どもがたむろしているマリファナの煙モクモクのドミトリーに連れて行かれたことがある。もちろん泊まらなかったが。
たいていの部屋は窓がなく、もしあったとしてもゴミが上から降ってくるので開けることができないもので、電気を消してしまうと昼夜の感覚がなくなってしまうのが難点だと思う。
いまは値段の高騰とともにいい宿も多いみたいだけど。
今回、両替をしに重慶大厦へ行ったのだが、3年前とは違い、インド人系の人間は数えるほどしかおらず、かわりに黒人が山のようにいた。それも雰囲気からして、北米や欧州に住んでいるという感じではなくて、大陸からきましたという感じの人ばかり。
親方が中国になって、ビザが下りやすくなったのだろうか?
そしてビルの前を歩くだけで、ゲストハウス?と声をかけてきたインド系の客引きたちも姿を消しており、そいつらはかわりにインド料理店のビラを観光客だけでなく地元の人にまで配っていた。
カレーを食いたければ、という時代は終り、クスクスを食いたければ、と言い換えなければいけないときがくるのも近いのかもしれない。
宿を決めるとき、安宿に泊まることがほとんどだ。
学生の頃は経済的な理由からだった。
ところが、社会人になってお金にもある程度余裕ができたのにもかかわらず、僕の足は安宿に向いてしまう。
なぜなんだろう? と考えてみても、これだという結論はないのだが、どうやら安宿の雰囲気が好きみたいだ。
旅行雑誌の編集をやっていたとき、取材で年に数回海外に行った。
泊まるのはもちろん☆がついている高級ホテル。
タイアップなどの大人の事情なので、宿泊費はかからず、いい部屋に泊まれ朝食もついてて…といったバックパックを担いで旅行している身にとっては、信じられないような待遇なのだが、もって生まれた性なのか、ちっとも落ち着くことができなかった。
安宿のなにが魅力的かというと、安さは当然として、人と出会えるということがある。
ドミトリーに泊まれば、隣のベッドには旅行者がいるので、話し相手には困らない。旅の情報も仕入れることができ、気が合えば一緒に行動することもできる。
最近は、シングルルームに泊まることも多いけれど、そんなときでも安宿にはミーティングスペースがあり、そこに行けば誰かがいて時間を潰すことができる。旅行者だけでなく、宿のスタッフと話せるのも魅力的だ。
そんなわけで、旅行をするたびに安宿に向かってしまうのだが、場所によっては安宿が少ない地域もある。
香港の場合、九龍半島の先端、尖沙咀の彌敦道沿いにある重慶大厦(チョンキン・マンション)が有名。ビルのなかには多くのフロアに安宿がある(といっても最近ではそこそこ値の張るホテルも多いらしいが)。かつては英国統治の名残なのか、インド系、パキスタン系の人間をよく見かけた。ビルを入ったところに並ぶ両替商の多くはインド系の人だったし、ターバンを巻いて口髭がカールしている Theインド人みたいなおっちゃんもいた。インド料理店も多く、「香港でカレーを食べたければチョンキンへ行け」は香港人の共通認識だ(ったと思う)。
なかにある宿は本当にピンキリ。
かつて泊まったときは、本当に安い宿につれていけと、客引きが紹介する宿を20軒近く突っぱねていたら、これ以上下はないと言われ、黒人どもがたむろしているマリファナの煙モクモクのドミトリーに連れて行かれたことがある。もちろん泊まらなかったが。
たいていの部屋は窓がなく、もしあったとしてもゴミが上から降ってくるので開けることができないもので、電気を消してしまうと昼夜の感覚がなくなってしまうのが難点だと思う。
いまは値段の高騰とともにいい宿も多いみたいだけど。
今回、両替をしに重慶大厦へ行ったのだが、3年前とは違い、インド人系の人間は数えるほどしかおらず、かわりに黒人が山のようにいた。それも雰囲気からして、北米や欧州に住んでいるという感じではなくて、大陸からきましたという感じの人ばかり。
親方が中国になって、ビザが下りやすくなったのだろうか?
そしてビルの前を歩くだけで、ゲストハウス?と声をかけてきたインド系の客引きたちも姿を消しており、そいつらはかわりにインド料理店のビラを観光客だけでなく地元の人にまで配っていた。
カレーを食いたければ、という時代は終り、クスクスを食いたければ、と言い換えなければいけないときがくるのも近いのかもしれない。
ちなみに泊まったのは、重慶の隣にあるマンション。そんなに高くないシングルで、全てがコンパクトにまとまっていて感動的でした!扉をあければ部屋全面ベッド。ベッドの手前わずかなスペースの扉を開けるとシャワールーム。こんな部屋がいくつ並んでいるのか、いくつの宿があるのか、まったくもって謎でした。
余談ですが、中野ブロードウェイは、東京の重慶マンションだと私は思ってます。最上階、歯医者づくしは壮観です。
☆
きちんとしたホテルが窮屈にかんじるのは、私も同感です。旅の醍醐味、出会いが無いですものね~
まじで。
ビックリした。
makimakiさんが泊まったのは、美麗度マンションのほうですね。僕も、何度か泊まりましたが、重慶より静かなのでよかったです。
でも、同じ値段だったら、ラッキーとかゴダイゴに流れてしまうかも。香港ならとくに飯の友がほしいしね。
それにしても、女性なのにジキ×2って声かけられるって、どういうシュチュエーションっすか?
ジキ×2は、単にセクハラというか・・・ヴァラナシの河岸でボーっとしてるとよく言われましたよ。
逆に男性で言われるということは、、、、、、
その言葉、どの国のあたりから通じるようになるんでしょうね。今度の旅で検証してきます。
ちなみに中国では「按摩」です(どうでもいいですね。すんません)。