野菜通信@畑の中心で愛を叫ぶ・・

長崎県・西海無農薬やさいの会生産者の一人、
フッチーが気ままにつづるブログです。

川棚町 こうばる秋の遠足・2013

2013年10月31日 20時01分15秒 | 日記

アップが遅くなりましたが、先週の土曜日、友人の健太郎くんのよびかけで開催された

”こうばる秋の遠足”に参加してきました。

石木ダム建設予定地、川棚町・こうばるはもう何回も行きますが、自然豊かでとてもいいところす。

いったい誰がこんなところにダムを造ろうなんて考えるんでしょうかね~。

アンビリーバボーです。



いつも心を和ませてくれる清流石木川。






6月にはこの場所でホタルの写真を撮りました。↓

人生で初めて観たホタルの乱舞に感激しました。






石木ダム建設反対運動のシンボル、団結の塔です。

見ざる、言わざる、聞かざるの3枚の看板がはり付けてあります。

県の職員達が来ても一切相手にしない、という強い意志を表しているらしいです。







こうばるの地元で生まれ育ち、こうばるからダム問題を発信続けている若き乙女ほーちゃんの

案内で、目的地の岩屋権現に向けていざ出発!






途中、耕作放棄された田んぼがあちこちに見られました。

10アールあたり500万円以上の破格の値段で買い上げられたとか。

その値段だったら、うちの畑にも億のお金が・・・。

札束でほおを撫でながら、農家から農地を取り上げていったんでしょうね・・・。


 


県からの、事業認定に関するお達し。

読みましたが何を言わんとするのかよく分かりませんでした(笑)。

長々と法律用語を並べ、強制収容をちらつかせ、石木ダム反対地権者を威嚇しているように感じ

られました。








この建物には以前は相談員が常駐していたらしいのですが今は誰もいません。

気が変わって用地買収に応じる気になったらいらっしゃい、という施設でしょうか。


 


さらに登ると、ここも綺麗な石木川の支流。







この飛び石の向にも人家があったらしい。

用地買収に応じてふる里を後にした人達の家々は綺麗に撤去され、その痕には草が生い茂って

いました。

ほーちゃんから、ここにも家があった、あそこには友達の家があって遊びに行っていた、とかいう

話を聞きながら何か複雑な気持ちに駆られました。







しっかりとした石橋もありました。いまでは人通りもまばらですが昔は生活道路とし毎日

多くの人が行き来していたのでしょう。







ダムが出来たら水がここまでここまで来ますよ、という看板。







ほーちゃんの説明を聞きながら一時間ほど登ると岩屋権現の入り口に到着。

入り口の説明書きです。








スギの大木にかこまれた急階段を登っていきます。







登り上がると権現洞。

石をくりぬいて造ってあるなかなか神秘的な洞窟でした。







昼食はこうばるの公民館で、ほうちゃんの家でとれた新米、健ちゃん手製の豚汁などをおいしく食

べながら自己紹介。

地元からは3人のお母さんが来てくれて、「こうばるはとってもいいところ。私達はこれからもずっと

ここに住みつづける。ダムは命をかけても造らせない」と明るく、力強く語ってくれました。

かえって私達がパワーをもらいました。








これはこうばるのおばあちゃん達が通っている監視小屋です。

札束を持った怪しいやつが来ないか(笑)監視します。

案山子に「強制収容は許さない」のたすきがかかっていました。







こうばるはいついっても楽しいです。

あらためてここをダムの底に沈めてはならないという気持ちを新たにしました。