和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

087(東京)鉄砲洲 塩瀬饅頭

2014-05-18 17:18:37 | 東京の和菓子
和菓子好き、饅頭好きなら一度は行かねば…
というお店。
先日、東京に行った際に立ち寄ってきました。

本邦初の饅頭が生まれたのは室町時代。
貞和5年(1349年)に元から来朝した林浄因
(りんじょういん)が作った「奈良饅頭」が
始まり。
その林浄因の子孫が奈良から京都、やがて
江戸へ移住し今の塩瀬総本家となったとか。

ちなみに、奈良に饅頭の神様、林浄因を祀る
神社(以前訪れた時の記事はこちら)があり、
毎年4月の饅頭まつりには塩瀬総本家を筆頭
に全国各地の和菓子店からたくさんの饅頭が
奉納されます。

<塩瀬総本家> ~中央区明石町~

聖路加病院の近く、7階建て?の立派なビル。
一階が店舗で上階はテナントのようで、
茶道や香道の教室もあるようです。

<塩瀬饅頭>

薯蕷饅頭の表面には「志ほせ」の文字。
なんでも、日本三大まんじゅうの一つとか。
大和芋を混ぜ込んだしっかりした皮に、
甘さ控えめのこしあんが包まれています。
小ぶりなので、一度に3つ4つ食べれそう。
ただ、これといった特徴がなく(万人受け
するとも言える)、皮が固いのが好き嫌い
が分かれるところかも…。
(9個入り、\1,080)

和菓子が和スイーツと呼ばれるこの時代に
あって、饅頭の神様、林浄因の伝えた饅頭が
時代に合わせつつも連綿と伝わることに感謝。
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086(奈良)御所 よもぎあんだんご

2014-05-14 14:54:35 | 奈良の和菓子
先日、ロードバイクで明日香村に向かう際に
訪れたお店ですが、目を付けてから3年…
ようやく訪れました。

<大森末広堂の店構え> ~御所市戸毛~

富田林から水越峠を越えて奈良盆地に向かい
下ること約10km。
御所市の東端、国道309号線(旧道)の
「葛」の丁字路付近。

70歳台とおぼしき店のおばちゃんによると…
「始めたのは120年程前って聞いてますわ。
 私はここへ来てから50年ほどですけど。」
つまり、明治中期創業の老舗のようです。

店内のショーケース上の呼出しブザーを押し、
先ほどのおばちゃんを呼ぶシステム?です。

<よもぎあんだんご>

どうやらこちらの看板商品のようです。
だんごはふわっと溶けるように柔らかく、
たっぷりの粒あんはわずかに塩味が効いて、
あっさり。
これなら一気に5本ぐらいいけそうです。
(1本 \90)

「おばちゃん、あんだんご2本ちょうだい。」
と、言いつつ200円を手渡す私。
「はい、これ。」
と、だんごと100円をくれるおばちゃん。
「おばちゃん、お釣り多いよ。」
「もう売るもんもあんまりないしえぇよ。」
「いやいや、そら悪いわ。」
「えぇよえぇよ。美味しかったらまた来て。」
「そうですか?じゃあ、もうときます。」
素直に負けてもらいました。
「どっから来はったん?」
「大阪の堺です。」
「まぁ~遠いとこから。」
と、更にきなこだんこを差し出すおばちゃん。
「じゃあ、この100円払っときます。」
「えぇよ、えぇよ。また今度もらうから。」
「そう?じゃあ、ありがたく。」
こうして、大大サービスでだんご3本を
100円にしてもらったのでした。

おばちゃん、また買いに行くからお元気で~。
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