和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

005(奈良)大和郡山 源九郎餅

2012-02-28 15:24:22 | 奈良の和菓子
先日、大和郡山で購入した中嶋商店の源九郎餅
をご紹介。

<中嶋商店の店構え>

源九郎稲荷神社から歩いて2分くらい。
こちらは庶民的というか普段使いにピッタリ。
地元の方に愛されているお店のようで、次々と
お客さんが訪れます。

<源九郎餅>

両面に焼色が付いた焼き餅で、香ばしく焼いた
餅自体の味が引き立ちます。
餅はこしがあり、つぶ餡は思いのほかしっとり
して、甘さ控えめ、素朴で間違いのない味。
箱入りもありますが、基本はばら売り。
(1個 \120)

購入後、散策のお供にひとつ食べようとホット
のブラック缶コーヒーを買ったつもりが…
間違えてアイスを買うという痛恨のミス…。
ウ~めっちゃ冷たい~~、この寒いのになんで
アイスなんか売ってんねん!
でも、餅の美味しさに免じて許します。

やっぱり大和郡山は長い歴史を持つ城下町だけ
あって、美味しい和菓子がたくさんあります。
他にもあるでしょうが、それはまたの機会に…

さぁ、次はどこへ和菓子を買いにいこうかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

004(奈良)大和郡山 御城之口餅

2012-02-27 14:36:42 | 奈良の和菓子
今回は城下町大和郡山を代表する銘菓を紹介。

「本家菊屋」は天正十三年(1585年)創業、
奈良で最も古いといわれる和菓子屋さん。
奈良県では10店舗ほど出店する有名店です。

<本家菊屋の店構え>

伝統と格式を感じさせる堂々とした店構え。
店先に「うっかり八兵衛」でも座ってそう。
「ご隠居~待ってくださいよ~」

<御城之口餅>

豊臣秀長が兄の秀吉を茶会に招くにあたり、
菊屋の初代主人に珍しいお菓子の製作を依頼。
献上したところ大変気に入られ「鶯餅」との
名を賜ったとか。
それがいつしか「城之口餅」(お城の入り口
で売っている餅)と通称が付けられて今日に
至るそうです。

う~ん、なんか太閤秀吉に失礼な気が…。
江戸時代を通じて郡山藩主は徳川譜代の大名
が支配していたので、秀吉の付けた名を敬遠
したのかもしれませんね。

6個入り(\550)を買いましたが、幅3.5cm、
長さ20cmちょっとのスラリとしたパッケージ
に餅が縦に並んでいます。
お茶会などには良さそうな一口サイズですが、
正直ちょっと小さい…。

肝心の餅は、つぶ餡をくるんで、きな粉を
まぶしてあり、餅は薄くて柔らかく、つぶ餡
はしっかりとした粒々感があります。
餡は甘過ぎず、小豆の味が濃厚で上品。
上品で確かに美味しい。
当然、ブラックコーヒーとも相性良し。

ただ、大きさの割にちょっと高いというのが
正直な感想。
基本的に普段使いではなく、ちょっとした
贈答用に使うお店なのかもしれませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

003(大阪)堺 けし餅

2012-02-22 13:55:00 | 大阪の和菓子
今回は堺三大銘菓の一角である、けし餅、
あの千利休もお気に入りだったという銘菓。

けし餅といえば大阪の百貨店でよく見るのは
「小島屋」で、延宝年間(1673~81年)の
創業という老舗。
しかし、それ以上の歴史を持つ「本家小嶋」。
天文元年(1532年)の創業です。

<本家小嶋の芥子餅>

贈答用の化粧箱入りもありますが、自宅用は
渋くてエコな紙包み。
肝心の餅はこし餡を求肥でくるみ、まわりに
これでもかというくらいびっしりと芥子の実
をまぶしてあります。
(バラ売り一つ¥115)

とりあえず、一口食べてみます。
芥子の実のプチプチ感と柔らかな求肥の組み
合わせが楽しく、あっさりと甘さ控えめの
こしあんがいい感じ。
最後に芥子の実の香ばしさが心地良~く口に
残ります。
上品な美味しさです。
芥子の実の香ばしさとブラックコーヒーの
相性もバッチリ。

<本家小嶋の店構え>

ごく普通の民家のようなひっそりした佇まい。
小島屋さんと比べると、かなり地味ですが、
逆に味で勝負ということでしょう。
ちんちん電車が走る大道筋とフェニックス通り
の交差点「宿院」から北西へすぐ。


~堺プチ案内~

芥子餅は千利休のお気に入りということで…

<千利休屋敷跡>

本家小嶋からフェニックス通りを挟んで南へ
100M。
ビルの谷間にひっそりと、屋敷地の一部と椿の
井戸が残っています。
向かいには「さかい利晶の杜」もあります。

まだまだ、たくさんある堺銘菓。
これからもどんどん紹介していきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

002(大阪)堺 くるみ餅

2012-02-18 13:32:38 | 大阪の和菓子
茶の湯を確立した武野紹鴎、その弟子で侘び茶
を大成させた「茶聖」千利休はともに堺商人。
その影響で、堺には多くの銘菓があります。
中でも、くるみ餅、ニッキ餅、けし餅が堺三大
銘菓と言われています。

堺銘菓をブログに書くなら、まず最初は
「くるみ餅」から。
「くるみ餅」と言えばやっぱり「かん袋」…
という訳で書いております。

昨日からず~っと食べたくて仕方なくて…
朝から早速買ってきました。
ちなみに、店内のテーブル席で食べることも
可能です。
夏場はくるみ餅にかき氷をかけた「氷くるみ」
がもう最高!

<かん袋のくるみ餅>

今更言うまでもないけど、やっぱりおいしい。
始めは餡が甘く感じますが、茶道に縁が深い
堺らしく抹茶が入っている(たぶん)ので
甘さがしつこくなく、最終的に程良い甘さ。
この餡がまったりとなんともいえない後味。
また、つるっとした白玉も餡と絶妙にマッチ。
邪道ですが、いつものスタイルでブラック珈琲
とともにいただきました。

泉州地域一帯でポピュラーなくるみ餅は大豆餡
のため餡が黄色ですが、堺のくるみ餅は恐らく
枝豆餡でさらに抹茶が入っており、餡は鮮やか
な緑色。
(画像では黄色っぽいけど、実際はもっと緑)

画像はポット入り3人前(\1,240)
趣のある壺入りもあります。

<かん袋の店構え>

創業はなんと鎌倉末期の元徳元年(1329年)
ととんでもなく長い歴史があります。
元は和泉屋の屋号でしたが、豊臣秀吉から
「かん袋」という名を賜ったとか…。

まだまだある堺銘菓、これからどんどん紹介
していきま~す。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

001(大阪)岸和田 時雨餅

2012-02-12 12:07:49 | 大阪の和菓子
昨日、岸和田をふらり訪れ、本通り商店街へ。
商店街の竹利商店で久々にむらさめを購入。
食べるのは久々なので、いや~楽しみです。

<竹利商店の店構え>

泉州銘菓むらさめの有名なお店です。
ただし、「村雨」という名は登録商標なので、
ここのは「時雨餅」といいますが、一般的に
はむらさめで通じます。
(赤 1棹 \450)

<竹利商店の時雨餅>

あっさり上品、甘過ぎず素朴な大人の味わい。
甘いものがあまり得意でない人でも大丈夫。
また、見た目よりはもちもちっとした弾力が
あります。
熱いお茶にもブラックコーヒーにもピッタリ。

ちなみに泉州銘菓のむらさめは、米粉、砂糖、
小豆を混ぜて蒸して棹状にした和菓子。
むらさめという呼称は泉州ではほぼ一般名詞
ですが、「村雨」は貝塚の塩五さんの登録商標。
この「時雨餅」は徳川中期に岸和田藩主に献上
され、パラパラこぼれる様子が秋の時雨のよう
だということで「時雨」の名を賜ったんだとか。

言い伝え通りなら、こっちのほうが「村雨」より
古いってことですね。
結局、どこのが古いとか、登録商標がどうとか
より自分の口に合うことが一番大事なのかも。

城下町岸和田には、他にも小山梅花堂、風月堂、
だんぢり屋などむらさめを扱うお店がたくさん。

またの機会にぜひ味わってみなければ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする