ある年の運動会のこと。
赤と白に分かれる娘の学校の運動会で、赤組のA先生と白組のB先生、「優勝を逃した方が、坊主になろう」と約束したとか。
ただ、この話しが聞こえてから直ぐに、上の方からストップが掛かったらしいとも伝わってきた。「勝つ負ける、を大きく捉えすぎないように」ということだろうか。
おざなりに児童たちをまとめるのでなくて、先生も真剣に勝敗に関わる--良いことだと思うのだが。
で、運動会当日。当然勝負はついて、娘の担任だった赤組の負け。すると、赤組だった男子児童が、泣き出したという。「A先生が髪を切らされてしまう」と。
髪切りマッチ自体、公になっていたものでなかったので、掛けがご破算になったことも知らなかったのだろう。でも、きっとその子なりに真剣に運動会に参加していたのではないだらうか。
掛けをやめておいて良かったのかも、とも思ったり。
後日談。A先生、横の髪の毛を短く刈って、学校に来たとか。
ここ数年、A先生とB先生、必ず赤白に分かれて、そして今年も熱心に子供と一緒に応援されていた。良い学校なり。
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