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AI は教育をどう変える? その2

2023年08月27日 | ロボット・AI

実は、chatGPT は数学を解くのが苦手です。

高校の数学の基本問題すらちゃんと解けません。

chatGPTに限らず、生成AIのお手本はネットに

散乱しているあらゆるデータです。

chatGPTがそれを収集して、一定の形にして

答えとして返してきます。

 

数学の論理展開において

どうしても数学記号で

表記しないといけないので、

文字データとして表現するのは、

とてもむずかしいのです。

 

例えばXの二乗も、x2ではなんのことか

わかりませんので、一般にはX^2と書きます。

でもこれがchatGPT のような生成AIに

理解させるには一定の手続きがいります。

プログラムそのものが論理的に思考できないので、

無理も有りませんが・・・。

 

chatGPTは人が持っている

知性も論理性も持ち合わせておりません。

ただ、言語認識は言葉を素子単位までに分解して

文法処理をするし、言葉のつながりの妥当性は

膨大な言語情報を集めているので、自然な

言葉遣いはできます。

 

だから一見賢そうなのですが、

結構白白と嘘をつきまくります。

試しにchatGPTに次の問題を出しました。

すると、次のような結果が返ってきました。

(一部抜粋しています。)

質問 

12この異なるものがある。

4個ずつA,B,Cの3つの箱に入れる方法は何通りあるか

chatGPTの答

  1. Aに4個、Bに4個、Cに4個:1通り

次に、異なる箱の組み合わせを考えます。

1 + 3 = 4通りです。

 

残念ながらchatGPTの答えは不正解です。

正しい答えは34650通りです。

ということで、chatGPTは人とのやり取りは

とても賢くできますが、

上の結果から見ても、数理的な処理は

使い物にならないので、chatGPTを

家庭教師の代わりにするなんてことは

しない方がいいですね。


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