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算数・数学の苦手な人への応援歌 その1

2021年09月14日 | 理科や算数を伸ばすには

すべての科目の基礎は

国語であることはなんども書きました。

では、算数・数学の能力はどうでしょうか。

高校数学になって一気に数学嫌いが

増えるそうです。

数学のできる人は

もともと生まれつき数学的な能力が

備わっているのでしょうか。

今日のお話は数学が苦手な人に送る応援歌です。

どのような勉強方法をとると数学で点がとれるように

なるのかを4回に分けてお話していきます。

 

小学校の6年間のうち3,4年生までが、

算数の基礎力の定着の時期です。

学校では、文科省が配分した教科書の流れで

教科内容を身につけていきます。

 

小学校では無理なくゆっくり指導します。

算数的に奥深くて難しいことは一切扱いません。

基礎的なことだけを教えて、

あとは計算ドリルの宿題が出て、

それをこなしていくだけで、算数の基礎は

身につくようになっています。

小学校のテストは難しい問題はありません。

あくまで基礎的な力がついたかどうかの確認テストです。

 

算数はスポーツと同じです。

日々のトレーニングがとても大切です。

頭の中に算数回路をいっぱいつくることで

算数の問題がどんどん解けるようになってきます。

 

算数回路というとなにか

電気回路を思い出してしまいますが、

そうではありません。

問題を解くための思考回路だとお考えください。

 

例えば、車を修理するときに

故障している原因を探り、壊れたところの

部品を入れ替えます。その際、六角レンチ、スパナ、

モンキーレンチ、ドライバーなどの工具を

使うように、算数の問題を解くための思考回路と

解くための工具が必要です。

 

算数を解くためにはそういったお決まりの

パターン化した解くための回路と工具を

頭の中のツールボックスの用意しておくのです。

 

算数の問題を解くには、

解くための七つ工具を揃えることが

大切なのです。(小学校の間は7つくらいでしょうか

それが、中学、高校になるとどんどん増えますが・・・)

残念ながら、この七つ工具

どこにも売っていません。

日々の算数の学習の中で

これらの工具を育てていくのです。

 

算数が苦手な人は、残念ながら手持ちの工具が

少ないです。さらに算数の文章題はけっこう

長い文章だったりします。

内容を勘違いしてしまうと、

全く頓珍漢な答えが出てしまいます。

 

算数の苦手な人のもう一つの特徴として

暗算が苦手です。

 

私は日頃、生徒に暗算は禁物ですと

言っています。

できるだけ暗算はしないで、

筆算をきっちり書いて

残しておきましょうと

アドバイスしています。

 

うかつに暗算ばかり使って

計算していると、

どこかでミスをやらかしても

どこで間違ったか検証ができません。

だからできるだけ暗算はしないように

生徒には何度も念を押します。

 

しかし残念なことに、

算数の苦手な生徒は

算数の問題に出てくる

いくつかの数字を(暗算も含めて)頭の中で

動かすことができません。

 

 

脳科学でいう、算数のワーキングメモリーが

十分に育っていないのです。

文章題を解くには、与えられた数字を

頭に入れて、数字どうしが持っている関係性を

正しく理解しなくてはならないのです。

 

次の学年では、前の学年より

さらに複雑な問題になってくるので、

算数アレルギーを引き起こしてしまうのです。

こうなると算数嫌いは治りません。

 

私は塾生で、算数嫌いに

陥りそうな人をみつけたら、

無理のないように頭の中で数字を

掛けたり、足したり、引いたりできるように

たまに計算クイズを出したりして

生徒の脳を刺激をします。

 

そして、ひっかかった算数の文章も

じっくりと時間を掛けながら、

小さなステップに分けながら

理解してもらいます。

 

ひとつひとつのステップが解けたら褒める、

解けたら褒めるを繰り返し、最終的に

答えに導かれる流れを一緒に進んでいきます。

これはまるで運動会の二人三脚のように

生徒のペースを慮った教授法です。

 

こうすると、文章題の流れを切り分けながら

じっくり理解しながら問題が

理解できるようになるので、

徐々に一人で問題が解けるようになってきます。

 

 

その2では、「算数と記憶」 についてお話します。

 

 

 

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