いったい、小学生で作文を書くことが好きな生徒はどれくらいいるでしょうか。
「文は人なり」ともうしますが、文章を書けるということは書くべき内容を持っていると
ことです。一般の塾の対策として、とにかくたくさん書かせるということを
しています。しかし、これは百害あって一利無しです。
例えば、あなたのお子様がピアノを習い始めたとしてください。
先生がバイエルを習っている子供にこれと同じような曲を書いてみましょう。
つまり作曲です。
そんなことを強制したらほとんどの子供は当惑して、もうピアノはいや!
なんて言い出しかねないでしょう。
本当に才能のある子供さんでしたら、自分からバイエル並みの小さな
かわいい曲を書いてしまうかもしれません。でも凡人にはそんなことを
考えもつかないのです。
小学校の音楽の時間に唱歌を歌っていて、突然その曲よりすばらしいメロディーを思いつく人が
いるでしょうか。そんなことはないのです。メロディーのモチーフも
また曲の発展の仕方も習っていない子供にとって、自然にメロディーが
出てくるなんてことはないのです。
無理矢理先生からさあ、作文を書きましょうと言っても
まともな作文ができるということはないのです。
一般にプロで活躍している作家さんのほとんどは小学生の頃から読書好きで
たくさんの本を読んでいます。百人の作家がいたら間違いなく子供の頃から
読書好きだった過去があります。
そして、このような素養は一朝一夕でつくものではないのです。
言葉の量も語彙の量も少ない子供に何を書かせても
筒なく、素っ気ない作文しかかけません。
それを2年、3年かけてもだめなんです。
私の塾に来た人たちで桐蔭/向陽中の合格者がみなさん作文の名手ということは
ありません。
最初は本当に下手な人が多いです。
しかし半年あれば劇的に子供の作文能力は上がります。
どうして上げられるか、それはこのブログではかけません。
(企業秘密ですか?)
いいえ。そんな秘密などないのです。
キーワードとしては他視点をもたせることを
作文指導の中にいれます。
これがヒントです。
これをマンツーマンの指導の中で
生徒さんに教えていきます。
もう一つ大切なことは自己主張です。
先ほどの作曲の場合もそうです。
作曲が全く真似では行けないのです。
そこに独自のオリジナルな発想からくるあたらしいメロディーであれば
それはすばらしい作品になります。
最初は模倣でもそこに独自色が出てくるように指導する
それが作文指導の肝なのです。