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期末テストの成績が前回より下がったら その1

2014年07月04日 | 受験関連

成績が3学期間、全く変わらないお子さんもいます。それは統計でいう

上位層と下位層です。

このグラフでいえば、グラフの山のすその(左と右の2カ所)

の部分です。学校でも塾でも受験でもあらゆるテストの結果は

グラフに書くとこのようなグラフになります。

例えば、学力不振に陥っているお子さんたちは上のグラフでは左の裾野にいる子供たちです。

いわば、クラスの平均点を下げてくれている人たちです。

この子供たちの特徴として、中学校に入る前から問題を持っていて

例えば、数学でいうと分数計算の通分・約分ができない、速さの意味や割合の

意味がわからない、公式の意味が全く理解できないのです。残念ながら

他の教科も多かれ少なかれ問題を抱えています。例えば、漢字の覚えや英単語の

記憶力、語彙力もすくなく、教科書に書かれている日本語の漢字の意味が分からないので

何を書いているか読もうとしても、ほとんど理解していません。

さらに、勉強のやり方も勉強をする意味もわからないので、これを乗り越えるのが大変

な状態にいます。残念ながらこのお子さんたちに、何もしてあげないと、

そのまま中学を出るまで100点満点で10点~20点前後をキープします。

(絶対ではありません、

ひょっとしたらすばらしい先生に出会って、人生が変わるというチャンスも

残されています。実際私の塾でもそのような人はいました。)

もう一方は右の裾野にいる人たちです。この人たちはまずテストは常に

95点前後です。500点満点でなんと480点を超えている人たちです。

そして、日頃はあまり勉強はしませんが、一度教えたことはしっかり習得します。

意味を理解した上で覚えているので、テストでも間違いません。

思考力が深く、どんな勉強していても

自分を客観的に見ていますので、勉強に無駄がありません。

公立でいえば、桐蔭は難なく進んでしまいます。

当然通知表はオール5かそれに近いです。人間的にも安定しているので、学校の先生方の

評価も評判も高い人が多いです。将来のリーダー格です。

このような塾生も時々YANO塾にいます。

このような人はクラスにそれぞれ多くても2、3人です。

クラスが36人いれば、裾野にいる人たちは合わせて6人くらいで

後の30人はその間にいます。

時に上位に食い込むこともあれば、下がることもあります。

最近は中間層が少なくなっているといわれます。

下位層にいる生徒さんが多くなってきているといいます。

その原因はまた別の機会に考えるとして、問題は自分がどの位置にいるか

中学校では教えてくれません。だいたい平均点と比べての判断になります。

向陽中や桐蔭中ではしっかり成績分布の表を渡してくれて、自分が

上から何番目にいるのかはわかります。

しかし、悪しき平等主義を唱えている公立中学校では成績が

クラスで何番は教えないことになっています。

さすがに受験前の頃には学年の中で何番目にいるから昨年の資料から

考えても大丈夫でしょうとか担任からいわれる場合もありますが、

それは先生次第です。

さて、これから大事な話をします。

この平均点とグラフですが、

中1に入って最初の点数はみなさん高いです。テスト内容が

まだ最初は優しいからです。しかし、だいたい平均80点台だったものが

50点台に下がっていきます。3学期の学年末ではそこまで平均が下がります。

それはどういうことを示しているかと言えば、先ほどの裾野にいる人たちは

全く変わらない成績ですが、むしろ中間層前後にいる人たちが

大きく成績を下げていくのです。

実はこの層にいる人たちが一番多いのですが、残念ながらその層にいる人たちが

もっとも成績を下げていくのです。

理由は?

その理由は次にお話しします。

 

 

 

 

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