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賢い子供に育てるために その4 読書好きにするために

2017年10月23日 | 国語力アップ

お子さんを育てる上で、最も大切なことは

共感性をもった子供に育てられるかどうかです。


共感性を持っているお子さんとは

どんなお子さんでしょうか。

 

まず考えられることは、

人との関わりで、共感を持って

接することが出来るということです。

まず、人の話をよく聞くことが

出来るお子さんであること。

自分の考えをもっていますが、

それを押し付けたりしません。

人とのコミュニケーションが実に上手で、

素直に笑顔で人と付き合うことが出来ます

 

また問われれば、自分の意見を

わかりやすく相手に伝えることができます。


 

相手の考えが素晴らしい時は、素直に評価し、

それを上手に取り入れようとします。

そういった柔軟な心を持つと、

まちがいなく順調に共感性を持った子供に

成長していきます。

 

共感性を持った子供に育ってほしいと

親であれば、だれもが願います。

ところが、現実はそう甘くはありません。

私も子供を育てていく上で、いつも

順調に子どもを育てられたかと問われれば、

答えは ”NO” です。

 

人は伴侶を得て、その後親となり、

子育てすることになるのですが、

子育てそのものは楽しいことはあれど、

苦労の連続なのです。

 

子供が何人いても、性格は違いますし、

対応も子供によって変える必要があります。

子育てというのはまさに、予行演習のない、

試行錯誤の連続なのです。

 

子供がいつも親に対して

素直であるとは限りません。

児童教育学の書物を読めば

一定の時期に反抗期があるなどと

書かれていますが、子供全員が

同じ時期に反抗期が来るとは限りません。

 

最近では、まったく反抗期を示さないで年齢だけが

上がっていくケースも多いと聞きます。

(昔は父親の存在は大きくて、地震雷火事親父なんて

ことをいっておやじの存在が煙たがられていました。

しかし、最近では父親像はガラリと変わり、

むしろ子どもとは友だち関係になってしまっていて、

おやじの権威も低下傾向です。)

 

そういうケースの場合、子供に反抗期が来ないのです。

そりゃそうでしょう、友達みたいなオヤジに対して

反抗しても意味が無いから反抗期が必要ないのでしょう。

 

反抗期とは、いわば親の庇護のもとから脱する

準備段階の反応なのです。

子供は、親に守ってもらわないと生きてはいけません。

それはわかってはいても、自分の意志を尊重して欲しい。

親の言いなりばかりにはならないというのが反抗期なのです。

 

それだけ自我が出てきたわけですから、親はその反抗期をみて

成長の証としてむしろ喜ぶべきなのです。

でも、親としては反抗されるとつらいものです。

 

反抗期になって、親とぶつかることが多くなって、

たとえ親と意見が違ったとしても

親との会話ができるかどうかがその後を決定づけます。

ここが正念場です。

子供がさらに成長できるかの分かれ目です。

 

その子供に共感性が十分に育っていれば、

意見の違う親との会話でも、カッとならずに

冷静に話ができます。これは、その後の親子関係に

大きく関わってきます。

 

親子間のコミュニケーションは大切です。

なにげない親子の会話でその共感性を育む練習ができます。

それには仕掛けが要ります。

 

例えば、親子でちょっと遠出して、

美味しいものを食べに行くのもいいでしょう。

むしろちょっと時間のかかるところに行くのもひとつです。

車の中に座ると、互いの顔を見ずに喋れます。

何気なく、さりげなく、日常や学校のことを話すだけで、

本音が出たりします。

 

また、美味しいものを一緒に食べるというのも

共感性が育ちます。

美味しいものを食べると、

相手にも共感してほしいものです。

「これ、美味しいね」「うん、旨いね」

という一言だけでいいのです。

 

さらに共感性を育てる一つに読書があります。

本当に良い本を読むと、主人公になりきって

その登場人物の人生を一緒に歩むことが出来ます。

 

読書のなかで、主人公になりきった自分が、

いろんな事件に遭遇しながら、主人公とともに

成長できるのです。

 

書物だからこそ、

自分の境遇とは違う人生を歩めるという、

素晴らしい効用があります。

そういった効用が期待できる書物がこの世の中に

ひっそりと子供たちを待っています。

 

共感性が高まるお薦めの本があります。

ジブリの映画にもなった原作ですが、

映画の中ではほんの一部しか描かれていません。

登場する主人公は女の子ですが、男子でも楽しんで

読むことが出来ます。

 

いま、塾で使っている5年生の国語のテキストの問題集の中に

この物語の一部が載っています。

ある生徒さんが、その問題文を読むことを

きっかけにして、全6巻を読んで、

とても感動したと言っていました。

 

人との出会いと同じで、

素晴らしい本に出会うことは

大げさかもしれませんが、

人生の宝物になりうるのです。

 

最近の塾のテキストは

問題文に出展が書かれている場合が多いです。

その出典の記載を頼りに、全巻(6巻)を手に入れて

読み切るなんて素敵な話ではないですか。

 

親御さんがきっかけを作ることも出来ます。

例えば、誕生日にまず1巻だけプレゼントするのもいいでしょう。

それが、きっかけで、2巻も読みたいとなれば、しめたものです。

親子で読んで感想を言い合うのもいいと思います。

親子間の会話が弾む良いきっかけになりますからね。

 

 

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角野栄子
福音館書店
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