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向陽中に受かるために その9

2012年01月12日 | 受験関連
テストをしてみると、標準的な問題でも7割しかとれていませんでした。
可もなく不可もなくという得点です。本人の資質にもよりますが、
そこから近附進学の準備を始めました。当時は、600名近くの受験生で
80名しか取らない時代です。合格するのは至難の業です。

また、受験科目も今と異なっていました。 智辯中は昔から変わらずのシステムですが、
琴譜は昔は作文がありました。これは当時の教頭だった 室先生が進められていた
システムだと思います。 室先生は、もともと公立中高でサッカーなどの指導をしていた
公立畑の先生出身です。弁舌さわやかでいわゆるスポーツマンシップあふれた
元気な先生です。 一度、塾向けの学校の説明会で

近附の定員は80名だけれども、多少成績が悪くても作文の内容がとても光っている
生徒は12,3名余分にとりました。
その生徒たちは最初は成績が悪かったけれども、6年後、飛躍的に伸びて
神戸大学など難関大学に進学する生徒も多く出たのですと語っていました。

なるほど、やはり「文は人なり」 といいます。

本当に 文章を通してしっかり自分の考えを述べることのできる子供は
将来性があるという証なのです。

あるとき、学校の説明会でたまたま室先生とご一緒させていただいた時、
こんなことを私に語ってくれました。

近附で 数学がめっぽう強い子供がいたのだけれど、親御さんも
数学が出来れば他が弱くてもいいんだという、絶対的な1科目至上主義のような
考えを持っている親子がいたのだけれど、その子は数学の偏差値は恐ろしいほど高かったけれど
あまり大学もうまくいかず、伸びなかったと言っていました。

そういう意味で国語の点数が単に高いと言うよりむしろ、日本語の力をしっかりもって
、自分の世界を語ることができ
また周りとの関係をどうとらえているか
しっかりと言葉で表現できる生徒さんは
伸びるということです。

近附がそっくり入試制度を智辯の真似をして 作文のテストを捨てたことは
むしろ近附がそのまま智辯の後を追いかけていくだけというならば、
残念なことです。その分そういう生徒さんは
向陽中や桐蔭中にいけるからいいといえばいいでしょうが・・・

ということで、作文の位置づけについて
私立の学校では作文の評価は学力形成の上で
あまり重要視していないということになります。

なかなか本題に行きませんが、この続きは
また明日書きます。





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