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向陽中学に合格!

2006年01月18日 | 教育雑感
 中高一貫の公立中が全国的にブームになっていますね。和歌山では先駆的な向陽中に現在、息子が向陽中学1年生として通っています。
 3年連続倍率が10倍を超えたのは珍しいそうです。私学と併願している受験生が多いのでしょう。でも、向陽中の入試問題を甘く見ないようにしましょう。どんなに、中学入試の問題に長けていても、あの600字の感想文は大人でも難しいですよ。文章が文学的ですよね。いわゆる私立中学の国語というのは確かに文章は難しいですが、答え方をしっかりトレーニングすれば、できますよね。(YANO塾でも私学受験コースで、10年以上も受験生を指導しています。)
 
 ある程度文章に慣れれば、偏差値55から60くらいは取れますよ。
でもね。向陽中の文章を読んで、何を書くのかを指導するのは簡単なことじゃないのです。指導法が確立されていないのです。作文という作法は教えることはできても、抽象的な文章を自分のもとにして、それを自分の言葉で、600字の作文をつくることは、ある意味、高度な作業です。
  まず、普通の子供だと、45分で600字のますを埋めるのでさえ、最初は難しいです。

 これは、息子が言っていたことですが、向陽中の国語の先生が君たちは詩人だといったとかいわなかったとか、つまり合格したかれらの作文が国語の先生からみても、かなりのレベルのものだったらしい・・・
 息子は本好きなので、毎年30冊ほどの本を読んでいたようです。
 今もブルーバックスを家でも学校でも読んでるらしいですが・・・
 ただ、私の塾で息子の作文の指導をしているときは、最初はとんでもないレベルの低いものを書いていました。
 受験前になって、驚くほどうまくなりましたが、読書量が多くても、ものを理解し、創造的なうまい作文を書けるようになるのはまた別物です。
 そのレベルに上げるために20くらいの作文を書いてもらって、ようやくなんとか読めるようになって来ましたが、受験1週間前まで平凡なものしかかけていませんでした。ぎりぎりになって、ものすごく飛躍的なものを書くようになって、人間って変わりえるのだな。と驚きました。

  
 抽象的な内容を
 理系なのに、なぜあのレベルの文章が出題されているのか、わかりますか?
そこが向陽中の真骨頂です。
 つまりね、自分の言葉をもって、自分の考えを表現できる能力というのは、受験技術ではないということなのです。
 つまり付け焼刃ではない能力を見たいということなのですね。

 韓国では理系の超エリート学校を作り、その学校では、大学進学後もすべての費用を国が補償するのですが、その学校の受験がなんと夏休み全部を使って、選抜するのです。
 その試験の中で、絵を書かせたり、実験させたり、発表させたりするのですが、やはり文章を書かせます。
 理系といってもイメージを喚起する力が大事なのです。
 湯川秀樹は和歌山にゆかりのある、ノーベル賞物理学者ですが、実に文章がうまいです。またその文章には色気があります。無味乾燥とは対極的といっていいほど、感性あふれたすばらしい文章を書いています。
 新しいものを造ることのできる人はとてもイメージが豊かなのです。
 
  向陽中の授業・・・・
 息子に聞くと、とても満足感が高いようです。担任の先生もとても気さくだし、また教育に対してはとても熱心だそうです。

私も参観日や文化祭など何度も学校に足を運んだが、気持ちよい学校です。
今年の1年生から、部屋にエアコンがつき、夏も涼しいし、授業も快適。
授業日数も多くても、エアコンのおかげで、勉強に集中できるようです。ありがたいことです。

 いまや環境に関しては、私立も中高一貫の公立中も変わらなくなったといっていいですね。
 息子も、小学校とは違って友達が男女限らず増えて、楽しそうです。
一度参観日に早い目に学校に行くと藤棚の下で友達同士何人かで楽しそうにお弁当を食べながらわいわい歓談しているのをみて、ほほえましかったです。

 
そういう子供を見て、向陽中に合格できてよかったなと実感しています。
みなさんもがんばって合格してください。

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