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親子の関係を見なおしてみませんか その1

2015年07月18日 | 子育て

親子の関係でも、先生や子どもとの関係が甘くなっているのに気が付きませんか。

このブログをお読みになっているほとんどの方が、学齢期のお子さんをお持ちになっている方

と想像してお話しております。

保護者であるみなさんが、小学生や中学生の頃の生徒と先生の関係はもう少しばかり厳格だったのではないでしょうか。

ところが、最近は親子間でも先生と生徒の間にも上下の境がなくフラットになってしまって、

先生はもはや威厳もなく、親も真正面から子どもとぶつかることがなかなかできず、

子供たちの成長が十分にいかないことが多いのです。

友達のような先生、友達のような親子。

このような関係から良い物が生まれることはありません。

指導者はあくまでも指導者として生徒から尊敬されることが重要で

その関係がない師弟関係というのはもはや、師弟でも何でもないのであって、

そこには怠惰な関係しかうまれず、人間的向上も望めません。

実は親子関係も同じです。

親子は師弟関係よりはウェットです。親が子供を可愛がるのは当たり前ですし、

師弟関係のように限られた時間と空間である目標に向かって

ともに切磋琢磨する関係ではありません。

しかし、いずれ巣立っていく小鳥を親鳥が見守るように

人であるために子供が独立独歩で自分の人生を歩んでいけるように

親は子供を心身ともに成長させる義務があります。

ところが、最近の親子関係は小さい時の関係を続けすぎるのです。

確かに、親が子供のことを心配するのは当たり前です。

しかし、心配しすぎていつまでも子供に世話を焼きすぎると

子供は自分の足で人生を歩めなくなってしまいます。

それが、証拠に昔は存在すらなかったニートと言われる若い子供たちが

なんと155万人もいるという統計データがあります。

これは由々しき問題ですね。

このニートについては別の機会にゆっくりとお話します。

親は子供に対してある程度教育もつけて、することをしたら、あとは

親鳥のように子供が羽ばたいていくのを見ているしかないのです。

小さな頃から親は子供に愛情を注ぎます。でも愛情の注ぎ方を

間違っていませんか。

いまは情報があふれているのでは親はいらぬ心配をして

子供に見当外れなアドバイスをしてしまいます。

子供にとって良かれと思ったアドバイスも結局あまり

役に立たないことが多いのです。

親と子供の時代は10年〜20年ほど違い、

10年一昔とはよくいったもので、

10年違えば教育制度も世の中の流行り廃れも、流行しているものも

なにもかも違うのです。10年前はスマホなんて存在すらしませんでした。

でも、いまやスマホはガラケーを凌駕していますよね。

親の常識はもはや常識では無いことがほとんどです。

もちろん、親のアドバイスは子供を思ってのことですから

いろいろな話を外で聞いてきて、これは正しいということを

伝えるのですが、それでもまさに今の世の中をすべて体験できる

全能の人はいないのと同じで、すべての状況を

知り尽くしている人などいません。

餅は餅屋といいますが、それぞれの専門としているひとに

いろんなアドバイスを聞くのもいいことですが、

最終の判断はあくまで自分でしなければなりません。

その最終の判断を親が先にしてしまっては

いけないのです。

それについての参考書を挙げておきます。

(054)親子共依存 (ポプラ新書)
尾木 直樹
ポプラ社
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