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夏休みにオススメの本 続き

2016年07月03日 | 読書のお薦め

みなさんは二葉亭四迷という作家はご存知でしょうか。

作家になると言ったら、親から「くたばってしまえ」と言われたので、

本名の長谷川 辰之助(はせがわ たつのすけ)ではなく、

二葉亭四迷という奇妙な名前をつけた明治の作家です。

日本の文壇で初めて言文一致体を使い始めた人としても

有名です。

彼は陸軍士官学校の受験に失敗し、

語学がよく出来たので、外交官を目指したのですが、

指導教師と折が合わず外交官になる夢を諦めてしまいます。

後に新聞社に入り、今ではありえませんが、社員として

小説を発表します。

当時から、小説家という職業が確立したものではないので、

大変不安定な職業として考えられていました。

それは現代でも同じで、この出版不況の中

作家として地位を確立することは誰もができることでは

ないのです。

だからこその村上春樹です。

彼は小説で成功するためにあらゆる戦略を実行します。

職業というのは気長く、連続性を持って続ける営みです。

一発屋では職業というのは成り立ちません。

芥川賞をもらっても消えていく作家は多く、

むしろそのような大きな賞をもらうことで作家としての寿命を

永らえることができなくなる人も多いと聞きます。

作家としてデビューしてからが長い道のりになります。

そこから、たくさんの作品を書いていき、ファンを増やしていく

努力を続けていけないなら、いずれは淘汰されて消えていくのみです。

これは作家という特殊な職業の宿命ではなく、あらゆる職業に

ついて言えることです。もちろん塾でもおなじです。

私の塾のキャリアも村上春樹と同じくらい長いです。

そして多くの保護者に支えられ長くこの仕事を続けさせて

もらっています。

どんな職業でも仕事でも営々と成果を出していくことが

大切です。そのために努力していることを

惜しげも無く書いています。

これはノウハウ化できない創造的な仕事を成り立たせるための

戦略論の書物として読んでも面白いと思います。

大変読みやすい文章で書いているので、

一日あれば読めてしまいます。

 

職業としての小説家 (Switch library)
クリエーター情報なし
スイッチパブリッシング
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