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中学生以上で伸びるお子様にするには その1

2015年12月25日 | 読書のお薦め

理科の授業で電圧を教えるときによく水の入った大きなタンクを例えにして

説明します。水圧があれば、それだけ大きな力で水を押し出すように

電気の流れも電圧があれば、勢いが増すというものです。

説明が上手な先生は例えを上手に使って身近な経験から目に見えない

電気というはっきりしないものを説明します。すると

子供は直ぐに食いついてきます。自分がすでに経験したことを

踏み台にして新しいことが理解できるわけです。

水に圧力があることは、ジョウロに水を入れたものを下向けにすれば、

いっぱい水が入っているときは勢い良く出るという事実はなにげに

知っているのです。

そのすでに子供さんが持っている経験と電圧を結びつけて考えさせるのです。

理解というのはすでに体験的に学んだ知識から、

新しい知識を自分のものにできるのです。

そういう説明を受けているときは子供は結構にこにこしています。

話を聴きながらだんだん目が輝いています。

物を知ることの幸せな瞬間ですね。

このように一つのことを習得するにしても

いままで獲得してきたものの上にさらに積み上げていくと

理解も深く、印象に残ります。

それが勉強の醍醐味でもあるわけです。

子供は多くの時間や知識を持っているわけではないですから、

あらゆることを体験的に知るというのは難しいことです。

ですから、それを補うものとして読書体験があります。

自分の知らないこと、知らない世界、知らない考え方、モノの捉え方。

そういったものを本を読むことで新しい知識を得ることができます。

読書はまた未来の自分を作ってくれる素晴らしい先生にもなります。

例えば、星の話を読んで、夜空を観察することが好きになることは

よくあることです。自分で眺めた星のことをさらに本で確認して、

それがどれくらい遠いところにあるとか、その星がどれほどの温度で

輝いているかとか、いろんな知識を貪欲に吸収します。

子供というのは好奇心は人一倍あるので、

一度興味を持てば、どんどん深みにはまっていきます。そして、その本を持って

夜空を眺めます。そこに本に書いてあった星が見えると感動するのです。

いわゆる追体験です。つまり本は体験する自分というものを作ってくれたわけです。

なんと1冊の本が自分の未来の行動を左右させてくれるのです。

そのことで、さらに探究心を育てたり、より深く物事にかかわっていく

積極的な子供に返信させてくれるのです。

つまり、読書ーアクションー読書ーアクションの繰り返しです。

そのうちに学校の先生より物知り博士になっていきます。

たくさん物事を知れば知るほど、さらにいろんな疑問が湧いてきます。

そういう好循環が子供を育てていくのです。

こういう幸せな時間を小学生時代に持った子供さんは本当に強いです。

本当のところ、塾生さんを見てもわかりますが、中学生になるとかつて小学生の頃に持っていた

好奇心は一気に失せてしまいます。残念ですが、一部の子供を除いて

ほとんどの子供さんはスマホやラインやゲームやマンガ・アニメに嵌ります。

サブカルが悪いわけではありません。インフルエンザにかかるように

そういったサブカルは子供をあやしてくれることはありますが、

なかなか育ててはくれません。

サブカルは誘惑するパワーが大きいのです。

だから、まだ純真な頃にいかにたくさんの本に出会い

そして、いろんなことを考えるのか、それが、中学生以降の

行動に関わってきます。

たまたま読んだ本で子供にどのような本を読ませたら良いかという

格好の書籍があるのでご紹介しておきます。

 

将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!
クリエーター情報なし
すばる舎
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