やなさん浜松E-RA日記

浜松暮らしを楽しむ人を応援する柳原新聞店社長の日記です

割れ窓理論とは?

2006年03月30日 | ビジネスシーン
先日、毎日新聞社・河野社会部長をお招きして第18回浜松毎日文化サロン講演会を開きました。毎回、政治や経済、スポーツをテーマに新聞記者がお話しするのですがこのところ凶悪犯罪が多発していることから「防犯の心得と対策」というテーマで身近な犯罪に対する対応方法についてお話していただきました。
その中で印象に残った二つの言葉があります。

「体感治安」
つまり人々が安心・安全を実感しているか、ということだと思いますが。実は刑法犯はここ数年減少しているのに(窃盗犯12%減殺人など凶悪犯12%減)「日本はどんどん危険国になっている」と感じる人が増え体感治安は悪化しているそうです。それはお年寄りを狙ったオレオレ詐欺や幼児や子供を狙った誘拐殺傷事件など弱者を狙った事件が社会問題化していることに関係があるようです。

「割れ窓理論」
これは例えば窓ガラスが割れれているビルがそのまま放置されているとその建物は管理されていないと認識されてビル全体が荒らされ、最後にはその地域全体が荒廃し無秩序化が進み犯罪が多発するようになるというもので,それは窓に限らず例えば自転車が乱雑に放置されていたり、古いポスターがはがれていたり、ゴミが出しっぱなしというように一見たいしたことではないことを野放しにしていると「誰も秩序維持に関心を払っていない」というサインとなり犯罪が起きやすい環境を作ると言うことです。
ちなみに米ニューヨークではジュリアーノ市長時代にこの理論を取り入れ日本の交番(アメリカでもKOBANという)を各地に設置しパトロールを強化し軽犯罪の取り締まりを強化することで凶悪犯罪も激減したそうです。

日本でも防犯パトロールを強化していますね。私達新聞店でも県警と防犯協力の覚書を交わしていますが、この割れ窓理論によるものだということが始めてわかりました。

さてちょっとしたことの放置、当社の店舗も点検する必要があるなと感じた次第です。