やなさん浜松E-RA日記

浜松暮らしを楽しむ人を応援する柳原新聞店社長の日記です

特待生制度

2007年06月04日 | ビジネスシーン
先日の講演会終了後に栗山英樹さんからお聞きした話ですが、これは皆さんにもお伝えすべきことだと思いますので書かせていただきます。

日本高校野球連盟の特待生制度についての処分問題についてですが、何故、高野連がこの時期に特待生制度についての処分を行ったのか。他のスポーツでも特待生制度はあり、憲章でも特に禁止されていないのに何故野球だけが処分したのか。

栗山さんの話では、実は野球ブローカーといわれる人たちが球児を青田狩りして食い物にしている。特待生となっても球児に渡る金額以上に、ブローカーにお金が渡り、看過できない状況になっている。

春の甲子園が終わり、夏の甲子園には全球児が参加できる時期は4月しかなく、高野連は影響が出ることと非難を受けることを承知で処分に踏み切ったということでした。

どうにもよく理解できなかった問題に少し納得がいきましたが、あらためて高校野球がビジネスとして成り立っているのだということを認識させられます。




栗山英樹さん

2007年06月01日 | ビジネスシーン
昨日、浜松毎日文化サロン講演会に栗山英樹さんをお招きしました。

テーマは「松坂大輔の育て方」。

栗山さんの本からとったテーマなのに、しょっぱなから「松坂大輔は育たない、あれは突然変異で生まれるもの」とのお言葉にガクッ。

ただ子供の頃からの習慣があり、例えばイチローなら小学校の頃から夜寝る前にチチローと200球のトスバッティングをオモチャのボールやバットで遊びながらしていたり、松阪も練習嫌いだけどもキャッチボールは大好きだったなど、子供の頃から野球が大好きになるような習慣づけがされていたということでした。

子供の頃には教え込むのではなく、遊びながら野球が好きになるような習慣をつくることが大切、だからルールも自分達で勝手に作って打ち方投げ方も好きにさせのびのびと育てるのがいいということのようです。

超一流選手と呼ばれる人たちには共通の特徴として、常に前向き、いい意味での鈍感力というか何でもできるという間違った自信を持っている。

その例として3割48本を打った年の松井に「何故5割とか10割とか打てないんだろう」といわれた話や、イチローが「4割を今年も打てますか?」と質問したアナウンサーに何故そう決め付けるのかと食って掛かった話。ミスター長嶋監督は巨人が負けることを考えたことはないといったエピソードなどを披露。

他にも古田や野茂、野村監督などの話題に触れ、普段聞けない野球界の裏話を交え笑いアリの和やかなムードで講演会は終了しました。

最後の抽選会では当選者に栗山さん自らが近づいて賞品を手渡す姿や、控え室での気さくなお話。そして駅でのお見送りの際には何度も振り返りお辞儀をする様子など、本当に栗山さんっていい人だなあと感じました。

やっぱり球界の苦労人だけのことはありますね。
大好きになった栗山さんにまた来ていただけるよう野球教室などを今後も企画していきたいと思います。

栗山英樹

たばこの危険、牛肉の不安

2007年05月31日 | ビジネスシーン
5月30日付の毎日朝刊「発信箱」の元村さんのコラムから。

内容は5月31日が世界禁煙デーであることに関連した記事。

安井至・国連大学副学長が生命を脅かす「リスク」を客観的に測る物差しを作ろうと、日本人に身近な35の死因について10万人当たりの死者数を試算したところ、トップはタバコ、最下位はBSEだった。
上位集団はがん、肥満、心臓病、自殺など、マスコミをにぎわす原子力事故、食品添加物、電磁波などは低リスク集団であり、最下位のBSEのリスクはタバコの36億分の1に過ぎない。というデータを紹介。

そして「マスコミがBSEの遭遇確立を無視し毒性を強調しすぎたから、これほど低いBSEのリスクに政府が巨額の対策費を使った」という安井副学長の批判の声をとりあげ、「安全」と「安心」を切り分けて本来のリスクについて考えるべきだと結んでいます。

最近感じることは、情緒的な判断で取り上げられる報道が多いということ、新聞に限らず、いやそれ以上にTVをみて感じることは多いのですが、このように客観的なデータに基づき情報を伝えるバランスに配慮することがマスコミの今後の課題ではないでしょうか。







キンチョーの広告

2007年05月30日 | マーケティング
またまたキンチョーがやってくれましたね!!

コピーは「藤原紀香さん おめでとうございます」

キンチョーカトリスのCMに出ている藤原紀香が本日、結婚披露宴をあげるということで彼女に社長名でお祝いの言葉を述べたもの。(ところでキンチョーの社名は「大日本除虫菊株式会社」という非常に古臭い名前なんですね)

でもお祝いとは名ばかりで紀香にひっかけて、しっかりちゃっかりカトリスの宣伝をしています。この「あざとさ」がたまりません。


しかも主要新聞に全頁広告を展開するという大胆さ。

またまたやられたって感じです。一見の価値はありますよ。


最近低調な新聞広告の活性化はこんなところにヒントがあるような気がします。

キンチョーの広告


サービスはタダではない

2007年05月26日 | CSマネジメント
以前読んだ本(サービスマーケティング・近藤隆雄著)に書かれていたエピソードです。

二人の外国人が新幹線のグリーン車に座っていた。当時グリーン車内では缶飲料を無料で配っていたので車掌さんが彼らにも差し出したところ一人の外国人が英語で「これはタダなのか?」と尋ねた。するとその車掌さんは英語で「イイエ、これはサービスです」と答えた。混乱した外国人は、「では、いらない」といって缶を返したのである。

つまり外国(特に英語圏)ではサービス=タダではないということなんです。
サービスという言葉が日本に入る時に間違って使われたことが原因のようですが、何故か日本ではサービス=タダやオマケといった意味で使われることが多いのですが、その為、本来のサービス活動の意味を勘違いしている人が多いようです。
ご他聞にもれず新聞業界も同じような傾向がありますが・・・。

サービスは本来、その商品やサービスの対価として払われるものだったり、有料であるべきもの。

サービス=タダ・値引き、となるとこれは実際の商品の価値を下げることにつながります。

サービス(値引き・オマケ・タダ)合戦の末、商品の価値を自ら落としていく・・・・。
新聞業界でも顧客離れを起こしている一因がこういった活動にあることを理解している人はどれくらいいるのでしょうか?

ホンダクリオ新神奈川は全国ホンダディーラーのCSナンバーワンを7年連続(04年実績)達成し、日本経営品質賞も受賞した企業ですが、お客様の要望・期待に「すべて対応する」ことを目指し、基盤とする組織価値観を「会社は家庭・社員は家族」と定め、チームワークを重視した「店頭販売」方式を徹底することで、掛売りなし、値引きも極力しないのに、顧客から絶大な信頼を得ている会社です。

相澤会長は本の中で、「値引きとは、お客様への会社と社員の落ち度の先払い」と書いていますが、まさに的を得た表現といえるでしょう。

自らの商品やサービスの価値を落とす犠牲的活動=タダ・値引き・オマケです。


では本質的なサービスとは一体何か?

それはお客様を理解し、いかにお客様の要望に応えるか、というお役立ちの活動だったり、質の高い満足を提供することにあるといえるのではないでしょうか?

その為には顧客が何を望んでいるか?本質的に何を求めているかを知ることから始まります。例えば新聞を例にとればお客様は何故新聞を購読するのか?から考えなければなりません。

このような本質的なサービス活動を展開するのは時間がかかることですが、現在のような市場が成熟した中ではどんな企業でも何よりも先に取り組まなければならないことだと思います。





スーパー上司力!

2007年05月23日 | ビジネスシーン
今年3月、浜松マーケティング研究会の講師で来ていただいた、三菱UFJリーサーチ&コンサルティングの酒井英之さんから「スーパー上司力!」という新刊本をお送りいただきました。

「突然部下が輝きだす40の魔法の仕掛け」という副題がついていますが、内容は

1、部下に「職場が変わる」と期待させる仕掛け
2、部下から「自分のことをわかってくれる」と安心させる仕掛け
3、部下に「自分は必要とされている」と自信を持たせる仕掛け
4、部下に「自分は責任を果たしてみせる」と勇気づける仕掛け
5、部下に「自分はこれだけやれる」と誇りを持たせる仕掛け
6、部下に「目標達成の醍醐味」を体験させる仕掛け

というように、部下のモチベーションを高めるための方法を、事例を交えながら紹介しています。

実は当社のことも「売りモノは何か?」という項目で2ページにわたりご紹介いただきました。


社員の呼び方をお客様アンケートで「スマイルスタッフ」に決めたことや、節分のオニや七夕など季節のイベントについて触れ、お客様の視点で「自分達は何を売っているのか?」を定義することの意義を説明しています。


このように取り上げられるのは大変ありがたいことですし、私も社員にとってもよい刺激になります。ますます会社のレベルアップに務めなければなりませんね。

酒井さん本当にありがとうございました。
また七夕イベントにはぜひお越しください。
お待ちしております。

酒井英之さん






イベントの難しさ

2007年05月21日 | ビジネスシーン
今年のイベント委員会は、支店で開くミニイベントを検討することがテーマになっています。

毎年秋には本社にて大掛かりなイベントを開催していますが、10店舗ありますと距離の離れているお客様にはなかなか来ていただけないことから、支店単位で喜ばれるイベントを考えようということです。

昨日は大平台店にてはじめてのミニイベント、「朝市」を開催しました。
格安で仕入れた野菜や花、パンの販売とサイコロゲームという内容でしたが、7時半のスタート前にすでに40人くらいの行列。

商品の仕入れが少ないのではないかと心配していた私の予測が的中。

約15分で大半の商品は売り切れ、サイコロゲームだけになってしまいました。
中には怒って帰られるお客様も出てしまい、せっかく集まっていただいたお客様には申し訳ないという気持ちです。

ただ委員会のメンバーにはよい教訓になったのではないでしょうか。

これにめげずに次回は大成功するイベントを目指しましょう!!

人は見た目が9割

2007年05月18日 | ビジネスシーン
今月の推薦図書は竹内一郎氏の「人は見た目が9割」です。

この本は昨年100万部のセールスをあげたヒット本だそうですが、実はタイトルが好きではなく敬遠していました。

最近の本って「売らんかな」の奇をてらったタイトル本が多いように思いませんか?「すごい○○」てな本も結構でましたよね?天邪鬼なせいかそういったタイトル本ってどうもうそ臭い感じがして好きにはなれません。

そんなことでこの本も読む気ははなかったんですが、たまたま見たTVで取り上げていて、ちょっと興味を持ったので読むことにしました。

言葉で伝わるのは7%、だから態度や表情、服装や身だしなみが大切だということを、マンガや演劇の事例等から説いています。

ちょっとまとまりのない本ですが、雑学として知っておいてもよい内容だと思い推薦図書にしました。気軽に読める本です。

「松坂大輔の育て方」毎日文化サロン講演会

2007年05月15日 | ビジネスシーン
第22回浜松毎日文化サロン講演会を下記の内容で開催します。


テーマ「松坂大輔の育て方」~怪物前夜の子供達へ~

講師 栗山英樹氏 スポーツキャスター・元ヤクルト選手
場所 浜松名鉄ホテル4F 
日時 19年5月31日(木) 18時30分開演
主催 スポーツニッポン新聞社

今年のスポーツ紙一面を飾るのは何といっても60億円の男、松坂大輔。
松井・イチローはじめ、メジャーで活躍する日本人選手は毎年増えていますが、世界で通用する選手はどのようにして育てたのか?

スポーツキャスターの他に、白鳳大学助教授や東京学芸大の講師も勤める理論派の栗山英樹さんに松阪を例に「一流選手の育て方」についてご講演いただきます。

入場は無料ですが、お申込が必要です。(参加券をお届けします)

下記までメールでお申込ください。

yanagihara@news-m.co.jp

栗山英樹公式サイト


毎日新聞の底力

2007年05月14日 | ビジネスシーン
昨日、創刊135周年記念 毎日全国懇話会総会が名古屋で開かれました。

懇話会とは毎日新聞販売店の有力店主で組織された会ですが、5年ぶりの全国大会には新聞社幹部含め5~600人近い人々が一同に集いました。

総会では各種の表彰がありましたが、永年取引賞には明治5年、創刊まもない東京日日新聞(毎日新聞の前身)の取次ぎ販売からという日本の新聞販売の先駆けとなるお店や、社長賞ではエリアの50%強が購読者という高普及率を誇る販売店が表彰を受けたりと、全国には毎日系の素晴らしいお店が沢山あることがわかります。

これぞ毎日新聞の底力でしょう。

中でも、明治30年創業、今年110年の節目を迎える別府中央販売所は3代目のご主人が平成10年に亡くなられてから奥様の武田キミヨさんが遺志を引き継いで4代目となりました。「私の代で武田新聞店を潰せない」という強い責任感から妹と二人三脚、女手で販売店を切り盛りしてきたそうです。

北村社長から送られた賞状や記念品をお二人で受け取る姿には、その苦労がしのばれ胸が熱くなる想いがしました。

毎日に限らず、新聞業界を取り巻く環境は厳しい時代となりましたが、全国に根付いている素晴らしい販売店の底力を生かし、新しい時代に対応できるサービスや商品の開発そしてシステムを新聞社の皆様には100年の計を持ってお考えいただきたいと思った次第です。