熱を出しては内科にかかる
を
繰り返していた母だったが
熱にも慣れ
38.5℃までなら
普通に仕事へ行き
フルタイムで仕事をした後
妹を習い事に送り
夕食を作っては
私を塾に送る日々をこなしていた。
そんなある日の朝
「右足が痛くてしょうがない」
と痛みを訴えた。
熱が出るだけならまんだ我慢できるらしいが
痛いとなると別なようで
右足は象のように腫れ上がり
地に足をつけて歩くことが出来ないくらいだった。
そんな状態でも仕事に出かけ
職場で車椅子移動していたと言う。
80過ぎのお年寄りが
「あんたどうしたのぉ」と
30代の母の心配をする
異様な光景だったらしい。
足が痛かった母は
整形外科にかかるが
「ちょっと小走りに歩いたらひねった感じ」
と医者に話すと
「ちょっと小走りくらいでこんな風にはならない」
と言われたらしい。
痛み止めの薬と
大量のシップ薬をもらって帰ってきたが
右足の痛みと腫れは
完治までに
1ヶ月以上もかかった。